1995年に公開された映画「ジム・キャリーはMr.ダマー」の20年ぶりとなる続編「帰ってきたMr.ダマー バカMAX!」(ピーター・ファレリー監督、ボビー・ファレリー監督)が20日に公開される。前作と同じく、主人公のロイドをジム・キャリーさんが演じるほか、ロイドの相棒・ハリーにジェフ・ダニエルズさんが扮(ふん)し、監督・脚本をファレリー兄弟が手がけるなど、メインキャストとスタッフが再集結した。今作では、腎臓移植が必要な病気にかかってしまったハリーのドナーを探すため、ロイドとハリーが珍道中を繰り広げる。
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20年の間、精神病院で入院生活を送るロイド(キャリーさん)を見舞い続けてきたハリー(ダニエルズさん)は、ある日、自分が腎臓病を患ったことを知る。そのことをロイドに伝えると突然ロイドが「病気のふりをしていただけ!」と告白。20年かけた大仕掛けに大笑いした2人は、ハリーの腎臓病を治すためにドナーとなり得る血縁者を探しに出かけるが……というストーリー。
続編が見られるとは夢にも思わなかった。20年もの間、ロイドが病気のふりをしてハリーを驚かすという物語の冒頭から、その弾けぶりが破天荒だ。壮大なドッキリのような仕掛けをしてしまうあたり、相変わらず成長しない“おバカ”ぶりで楽しませてくれる。一般的に続編といえば主人公たちが何らかの成長をしていることが多いが、ロイドとハリーの2人は20年前と変わらず、おバカなままなのがうれしい。年齢を経たキャストが笑いに徹した演技をするのは好みは分かれるだろうが、格言めいた小難しい要素もなく、純度の高い過激なコメディーで、思う存分に笑わせてくれる。TOHOシネマズ六本木(東京都港区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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