ボノボ:「釣りバカ」全タイトルを初配信 ラインアップを拡充

映像配信サービス「ボノボ」の記者会見に出席した関係者ら
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映像配信サービス「ボノボ」の記者会見に出席した関係者ら

 9月末から映像配信サービスを始めた「bonobo(ボノボ)」の作品ラインアップが、これまでの約300タイトルから今月中に約2500タイトルに拡充され、映像配信としては初となる「釣りバカ日誌」シリーズ(松竹)全22作などがラインアップに加わることが1日、わかった。

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 ボノボは、NTTドコモグループのパケットビデオ・ジャパンがプラットフォームを提供し、映画会社やアニメ会社、テレビ局などのコンテンツを保有する会社がそれぞれ直営する映像配信サービス。コンテンツ供給会社は、9月30日のサービス開始時には、松竹、東宝、東映、KADOKAWA、ウォルト・ディズニー・ジャパン、TBSテレビの6社だったが、今回新たにアスミック・エース、ギャガ、日活、テレビ朝日、日本テレビ放送網、フジテレビジョン、東映アニメーション、バンダイビジュアルなど28社を加えて34社にまで増え、コンテンツ数も約2500タイトルまで拡大。映画だけではなく、アニメやテレビドラマを視聴できる。

 同サービスの特徴は、月額定額制の“見放題サービス”と違い、都度課金制を採用していることで、見たいタイトル1本から購入・レンタルすることができる。“直営”のメリットを生かし、最新映画を早期配信したり、配信作品に特典映像を加えるなどのサービスも可能という。配信料金は、供給会社が決定できるため、タイトルにより異なるという。購入したコンテンツはPCやスマートフォン、タブレット端末など、さまざまなデバイスで視聴できる。

 映画情報のポータルサイトも新たに開設。毎週公開される劇場新作映画や新作配信作品などの最新ニュースや興行ランキング、ボノボのレンタル・販売ランキングなどの情報を提供する。さらに、NTTドコモとの連携も強化するといい、来春までにNTTドコモの「dアカウント」を使った会員登録に対応予定。キャリア決済(ドコモ ケータイ払い)にも対応するという。今後はNTTドコモのみならず、他キャリアとの連携も進めていくという。

 パケットビデオ・ジャパンの加藤徹社長は同日、東京都内で開いた記者会見で「お客様に快適な映像視聴環境を提供させていただくことで、映像業界の発展にも、一部だが寄与できると考えている」とコメント。また、現在話題を集めている「Netflix(ネットフリックス)」や「Hulu(フールー)」、「dTV(ディーティービー)」などの競合サービスとの違いについて聞かれ、「ボノボは都度課金のサービスを提供している。NetflixやHulu、dTVなどは月額固定なので、直接的に競合はしていない。差別化できている」と答えた。

 記者会見には、NTTドコモの吉澤和弘副社長や日本映画製作者連盟の岡田裕介会長、コンテンツ供給会社の松竹の迫本淳一社長、東宝の島谷能成社長、東映の多田憲之社長などが登壇した。

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