上川隆也:20年ぶり山崎作品主演に感慨 社会派「沈まぬ太陽」初ドラマ化

「連続ドラマW 沈まぬ太陽」で主演を務める上川隆也さん(左)と渡部篤郎さん
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「連続ドラマW 沈まぬ太陽」で主演を務める上川隆也さん(左)と渡部篤郎さん

 故山崎豊子さんの社会派小説「沈まぬ太陽」がWOWOWで初めてテレビドラマ化されることになり、主演に俳優の上川隆也さんが起用されることが16日、明らかになった。出世作となったドラマ「大地の子」(NHK)から20年たち、再び山崎作品の主演を務めることについて上川さんは「私の人生を大きく変えることになった『大地の子』の作品の放映から20年がたちました。自らも50代に入り、一つの大きな節目を迎えたこの時に、山崎先生の作品に携わる機会を得られたことに、何とも申し上げようもないご縁を感じます。感謝とともに驚きを禁じ得ません」とコメントしている。2016年春にWOWOWで放送される

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 「沈まぬ太陽」は山崎さんのベストセラー小説で、09年に渡辺謙さん主演で映画化されている。
ドラマでは、上川さんが航空会社で経営陣と対決する主人公・恩地元を演じ、ライバルの行天四郎を渡部篤郎さんが演じる。国民航空の労働組合委員長・恩地(上川さん)とその同志の行天(渡部さん)は労働環境の改善を目指して経営陣と対立するが、恩地は海外のへき地に左遷されてしまい、行天は幹部に取り入り出世していく。恩地は、やがて大型旅客機の墜落事故を引き起こした国民航空の中で、新会長から組織にはびこる不正を調査する役割を与えられ奔走するが、そこに常務にまで上り詰めた行天が立ちはだかり……というストーリー。

 ライバルの行天役を演じる渡部さんは「山崎豊子さんの作品に出演させていただくことは、大変光栄なことだと、感じております」といい、「素晴らしい原作を映像化することは、非常に困難な作業になると思いますが、多くの原作ファンの方に、納得していただけよう、楽しんでいただけるよう、心を込めて演じさせていただきます」とコメントしている。脚本はNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の前川洋一さん、監督は「連続ドラマW 下町ロケット」などの水谷俊之さんと鈴木浩介さん。

 ドラマはWOWOWの開局25周年記念として、16年春に全20話で放送される。

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