水曜日のダウンタウン
電気イスゲームトーナメント 1回戦第2試合 ほか
11月20日(水)放送分
お笑いタレントの有吉弘行さんが出演する広島・RCC中国放送制作の全国ネット特番「V字復活!有吉カンパニー~ホントにあった大逆転リアルストーリー~」が13日放送される。昨年に引き続きRCC制作の全国ネットに有吉さんが出演する“条件”として出したのが、同局の横山雄二アナウンサーの起用だ。有吉さんが、日本テレビ「進め!電波少年」で大ブレーク後、まったく売れなくなった時代に、横山アナが企画し立ち上げた深夜のバラエティー番組「KEN-JIN」(1997年4月~2005年4月)に出演を依頼され、後にレギュラー番組となり、長らく共に番組を進行した仲。有吉さんにとっては、恩人のような存在だ。収録現場でも、スタジオの片隅で親しげに話をし、揺るぎない信頼関係があるように見える2人。有吉さんのドン底時代にそばにいた同局の横山雄二アナアナウンサーに、有吉さんの人物像について聞いた。
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「KEN-JIN」は、横山アナが企画立案、プロデュースした深夜のバラエティー番組。毎回、異なる著名人が広島へ出向き、ロケをするという内容だ。番組を立ち上げたきっかけは、「ローカルだからこそ、東京発にはない面白い番組が作れるはず。当時、ローカル制作番組は、ほのぼのとした情報番組ばかりで、正直、つまらねえと思っていた。もっと、自分たちが幼い頃に見ていた面白いテレビをやりたい! と企画した。当時29歳で、とげとげしていた。『見ていやがれ!』という気持ちだった」と横山アナは語る。
番組がスタートし、2回目のゲストに猿岩石の2人に出演依頼した。まだ当時、日本テレビ「進め!電波少年」の旅から帰ってきたばかりで、デビューシングル「白い雲のように」はミリオンセラーを記録するほどの人気ぶり。まさに、国民的アイドルといった存在だった。「よくローカルに出てくれるな……」、これが横山アナの率直な感想だった。
番組では、横山アナが猿岩石のコンサートツアーの付き人をするという企画などを通じて距離を縮めていった。そうこうするうちに、人気が見る見る落ちていくのを目の当たりにした。街中のロケでも、少しずつ、失笑が広がり、2人を蔑(さげ)すんで見るような人も増えてきた。中には「よく、まだ付き合っとんね」という冷ややかな言葉を浴びせる人も現れた。「何をやっても、誰も笑わない空気ができてしまった」と横山アナは振り返る。自分たちは笑っているんだけれど、世間はこんなにも、手のひらを返すのが早いものかと痛感したという。
それでも、横山アナは「この人たちは、僕らが見たことのない景色を見た人たちなんだ」という思いがあった。「だから、いっぱい遊びたかったし、一緒にいたかった。上を目指すとかではなく、一緒に番組で遊ぼうよ! 変わらないよ、僕らは!」という思いで関係を続けていった。
荒れた時期もあったという。本人は、いまだに、このエピソードには首をかしげるそうだが、ある日、広島市内のラーメン屋を訪れた際、店主の大将の対応が、少し有吉さんをからかうような、嫌な感じの対応だった。すると突然、有吉さんが、どんぶりを店の外に投げたのだ。「覚えてろよ! お前の作ったものなんか食うもんか!」といわんばかりの勢いだったという。横山アナは「やめろ!」と怒鳴ったという。ほかにも、カップルの1人が「あっ! 有吉だ!」というと、決まってもう1人は知っているはずなのに「知らなーい」と答えることに、「聞こえるようにいうなよ!」と食ってかかることもあったという。
横山アナは「それでも彼は、自分のポテンシャルを強く信じ、ブレなかった。何も変わらなかった。腐らなかった男。負のエネルギーをジャンプ力に変えて、ひたすら攻めずに、相手にされるまで待ち続けていた」とたたえる。
頂点から、ドン底、そして再びV字回復……。そのすべてのそばにいた横山アナ。有吉さんについて「彼は真面目で、反省と感謝の人間なんです」と締めくくった。
横山アナとともに、不遇の時代に広島のローカル番組で、はちゃめっちゃなことをやっている秘蔵VTRたっぷりの番組は、13日午後2時~3時24分(BSN新潟放送は午後4時~5時24分)にRCC・TBS系で全国ネットで放送。出演は、有吉さん、マギーさん、アンガールズ、バイきんぐ、アルコ&ピース、西脇彩華さん(9nine)、森永卓郎さんら。
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2024年11月22日 18:00時点
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