女優の有村架純さんが23日、東京都内で行われた主演映画「夏美のホタル」(廣木隆一監督)の完成披露試写会に共演者らと出席した。登壇の際、観客がサイリウムを振って蛍が光っているような演出が、出演者にサプライズで用意され、それを見た有村さんは「びっくりしました。すごいきれいでした。ありがとうございます」と喜んでいた。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
「夏美のホタル」は森沢明夫さんの同名小説(角川文庫)が原作。写真家になる夢と、恋人の慎吾(工藤阿須加さん)との関係に悩んでいた夏美(有村さん)は、父の形見のバイクで思い出の森へ向かい、小さな商店の店主・恵三(光石研さん)とヤスばあさん(吉行和子さん)親子に出会う。そこに居候することになった夏美はある日、恵三が別れた家族との間に埋められない溝を抱えて苦しんでいることを知り……というストーリー。6月11日公開。
この日の舞台あいさつには、工藤さん、 小林薫さん、光石さん、吉行さん、原作の森沢さん、廣木監督も出席。原作は3年前に読んで知っていたという有村さんは、映画の台本を読んだ時、「原作と同じ気持ちになって、親子の絆とか人と人とのつながりとか、すごく心に刺さって涙が出ました」と回顧。また、撮影を振り返り、「先輩方に囲まれてやるので緊張していたけど、皆さんが優しい空気でいてくださったので、あまり肩に力を入れずに撮影できた」と共演者に感謝していた。