M-1グランプリ2024 決勝戦
決勝戦 FIRST ROUND 前半戦 1~5組目
12月22日(日)放送分
女優の鈴木保奈美さん主演の「ノンママ白書」(東海テレビ・フジテレビ系、毎週土曜午後11時40分~)が放送中だ。同ドラマは東海テレビの「オトナの土ドラ」枠の3作目で鈴木さんが連続ドラマに18年ぶりに主演したことも話題になっている。鈴木さんが演じるアラフィフのバツイチ子無し、中堅広告代理店のクリエーティブ畑の女性管理職の土井玲子は、菊池桃子さんが演じる同期で人事部の未婚女性、大野愛美や渡辺真起子さん演じる既婚・子無しのフリーライター、葉山佳代子と3人でアラフィフ女性の本音満載のトークを繰り広げる。鈴木さんに、撮影のエピソードや女優の仕事について聞いた。
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「ノンママ白書」は東海テレビ「大人の土ドラ」の第3弾。「大人の土ドラ」と聞いて鈴木さんは「どこまで迫るのかな」と思ったという。ただ、同世代を意識したかと聞くと、「土曜日のこの時間(午後11時40分~)って年齢が上とは限らないのかなと。若い方もぜひ見ていただければ」とメッセージを送る。
見どころは「アラフィフの3人が、シワもたるみも涙もさらけ出してジタバタするところ」と答えていた鈴木さん。さらに「台本的に結構ズバズバしゃべっていますので、それを私たちがどうやっていくか。あまりオブラートに包んでもしょうがないし、キラキラのフォーカスをかけてもしょうがないので。結構ぶっちゃけていくしかないのかな」とある意味開き直ったという。
さらけ出すことに怖さはなかったのか? 「以前よりは、見てくださっているいる方がどんな気持ちになるんだろうって想像する余地が(自分自身に)ちょっとできたので、どう思うんだろう、どう受け止められるんだろうと思うことはありますが、このドラマをやると決めた以上、一度スタジオに入った以上は、そこで微調整してもしょうがないと思ったので、思い切りやるだけです」と全力でぶつかっている。
鈴木さんは14日に50歳の誕生日を迎えた。今回共演している同世代の菊池さん(48)と渡辺さん(47)については「真起子さんは頼りになるあねさん。(撮影では)真起子さんについて行くつもりです。桃子ちゃんは爆弾みたいな人(笑い)。何をするのか分からなくて、ハラハラします。そんなところが、とても可愛らしいんですよ」と笑顔で語る。さらに菊池さんとは1990年の連続ドラマ「恋のパラダイス」で姉妹役を演じていたが、「桃子ちゃんはあのころと全然変わらなくて、当時からワープしてきたみたい。すごいですよね(笑い)」と3人は異なるキャラクターでバランスが取れているようだ。
3人は劇中、なじみのバーで“ガールズトーク”を繰り広げる場面もある。「この作品に限らずですが、台本を読んで感じたものがあっても、実際にお芝居をしてみると『このせりふで、こんな気持ちになるんだ』と思ってもみなかったことがあります。今回も、予想していたものとは違うところから感情が呼び起こされることがあって。それが面白かったし、作品自体もいいものになると感じました」と手応えを感じていた。
さらにクランクイン前には、3人で入念にリハーサルをした。「3人の会話がドラマの要なので。舞台劇のような雰囲気もあるし、以前ほど脳も動いてくれないので (笑い)、事前に頭にたたき込んでおきたいと思ったんです。お陰さまで、3人の関係性を自然と演じることができたし、アドリブを入れることもできました。入念にリハーサルしたことがとてもいい作用になったと思います」と予想以上の効果をもたらした。
鈴木さん演じる玲子と高橋克典さんが演じる同期の本部長代理の本城との恋の行方も気になるところ。高橋さんとの共演は「高橋さんとは昨年、共演したことがあって、すごく気を使ってくださるし、その場を和やかにする方でした。今回も安心して、身を委ねるつもりです」と話し、恋愛シーンについても「どんな作品でも“LOVE”は楽しみじゃないですか(笑い)」と含みのある発言も飛び出した。
そして視聴者に向けて「私と桃子ちゃん、真起子さんの場面は、アラフィフの私たちがすべてをさらけ出して演じています。そのジタバタした感じが、人間の持つ可愛らしさだと皆さんに思っていただきたいし、ドラマの向こうの話でなく、『これは自分たちの物語なんだ』と感じていだける作品になることを願っています」とメッセージを送った。
「ワクワクした気持ちを大切にして、撮影を乗り切りたい」と話していた鈴木さん。50歳の誕生日を迎え、「10代のころから今に至るまで、まさか自分の50回目の誕生日に主演ドラマが放送されるなんて、考えてもみませんでした。それが不思議でもありますが、『本当に面白い人生だな』と思っています。これまで先のことは考えず、やって来た電車が面白そうなら乗ってみよう、という感じでやってきました。今後もそうでしょうね」とあくまで自然体だ。
女優の仕事は人生にとってどういう存在かと尋ねると、「すごく難しいですね……」と少し考えたあと、「とっても好きなものです。この年になっても毎回緊張して、挑戦して、いつも思い通りできなくてへこたれて、という繰り返しを(この年まで)できることってなかなかないじゃないですか。だからさせてもらえているのはありがたいし、毎回新鮮で面白いなと思います」と充実感をにじませた。
次回は、鈴木さんの休日の過ごし方や生き方について聞く。
<プロフィル>
すずき・ほなみ。1966年8月14日生まれ。東京都出身。86年、テレビドラマで女優デビュー。91年に出演した連続ドラマ「東京ラブストーリー」(フジテレビ系)が大ヒットし、その後、さまざまなドラマに出演。98年に結婚し、芸能活動を一時休業した。女性誌「ミセス」(文化出版局)の2009年1月号の連載から芸能活動を再開し、11年のNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」の市役で本格的に女優に復帰した。その後、13年の映画「プラチナデータ」、同年の連続ドラマ「家族ゲーム」(フジテレビ系)、14年の「SMOKING GUN~決定的証拠~」(フジテレビ系)、15年の「わたしをみつけて」(NHK総合)、16年の「嫌な女」(NHK BSプレミアム)などに出演。「ノンママ白書」(東海テレビ・フジテレビ系)は18年ぶりの連続ドラマ主演となる。
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