俳優の田辺誠一さんが、10月8日スタートの連続ドラマ「とげ 小市民 倉永晴之の逆襲」(東海テレビ・フジテレビ系、毎週土曜午後11時40分~)に主演することが29日、明らかになった。田辺さんがフジテレビ系の連続ドラで主演を務めるのは初で、一人で不条理に立ち向かう“キレる”小市民を演じる。
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ドラマは、東海テレビ制作の連続ドラマ枠「オトナの土ドラ」の4作目で、山本甲士さんの小説「とげ」(小学館文庫)が原作。田辺さん演じる主人公・倉永晴之(44)は、市役所の市民相談室に勤務する気弱で静かな小市民で、職場の人間関係や“モンスター市民”の無理難題な相談・注文にあきれ果て、イライラの募る毎日を送っていたが、とある緊急非常事態をきっかけに、これまでにたまりにたまったストレスが大爆発。“キレキャラ”に変貌を遂げると、一人で不条理に立ち向かっていく……という痛快ストーリーが展開する。
晴之の妻・裕美を西田尚美さん、常連クレーマーの白銀佳代を木の実ナナさんが演じ、西村和彦さんや鹿賀丈史さんも出演する。
田辺さんは主人公について「僕もなるべく波風を立てずに生きてきた方なので、そういうところは似ていると思います。そんな晴之が反撃して、はっきり物を言っていくところがとても気持ちいい部分なのかなと思いました。僕も見習いたいです」と笑顔で、「見どころとしては、晴之にありとあらゆる難題がふりかかってくるなか、どう立ち向かっていくのか、数々の不条理を打ち返し、予想もしない展開になる大逆転劇を週末の夜に楽しんでいただけるドラマになれたらうれしいと思います」とメッセージを送っている。
また同ドラマの西本淳一プロデューサーは「このドラマは“働くオトナの応援歌”です」と説明。「現代社会では、言いたいことも言えず、我慢したり、間違っていると分かっていても上司や会社の言いなりになって働いている人は多いはず。そんなストレスフルな環境で、自分の気持ちを信じ、真っすぐに生きてみようという主人公がいたらいいなと思っていた時に、『とげ』の倉永晴之に出会いました」と振り返り、「田辺さんには、小市民・中間管理職の悲哀や影、組織の中で葛藤する男の悩み・苦しみに立ち向かう奮闘ぶりを演じていただきます。決してうまくいかなくても、転んでも転んでも彼は起き上がります。そして立ち向かっていきます。ご期待ください」と力を込めている。