コーエーテクモホールディングスのシブサワ・コウさんが18日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催中のゲーム展示会「東京ゲームショウ2016」のコーエーテクモブースのPS4用ソフト「仁王」チャレンジングステージに登場した。同作のゼネラルプロデューサーを務めるシブサワさんは、ステージで大勢の観客の前で実際にプレーながら作品の魅力を紹介。プレー前に「プロジェクトチームの中で、私が一番もたもたしながら(プレーしていた)」と謙遜していたが、実際に始まってみれば65歳という年齢を感じさせないキレのあるプレーを披露した。
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「仁王」は“戦国死にゲー”がコンセプトで、金髪碧眼(へきがん)のサムライ、ウィリアムが妖怪などを倒して進んでいく……という内容。イベントに登場した同社の早矢仕洋介ディレクターは「魅力は圧倒的な達成感。敵を倒していく達成感を大事に開発しています」と難易度の高さをにおわせつつ魅力を説明した。
イベントでは、シブサワさんがボスの「女郎蜘蛛(じょろうぐも)」を撃破してステージクリアに挑む企画も実施。シブサワさんは、得意という上段の二刀流の構えで慎重にゲームを進め、順調にボスの女郎蜘蛛までたどり着く腕前を披露したが、女郎蜘蛛戦では敵の鋭い爪にえぐられ数秒であえなく落命。ブースにつめかけプレーを見守った観客からは「あ~……」という落胆の声ももれた。2度目の挑戦は、1度目より粘りを見せるも、女郎蜘蛛の攻撃をかわせず落命。シブサワさんからはプレー中に「うわー」「危ない」「だめだこりゃ」などのボヤキも飛び出した。
続けて3、4度と挑戦するも落命し、場内にあきらめムードも広がる中、「最後の挑戦」で挑んだ5度目では、“ヒット・アンド・アウェイ”で果敢に切りかかったりと、キャラクターがフィールド内を縦横無尽に動き回るキレのあるプレーを披露し、見事に撃破。クリアと同時にシブサワさんは両手を上げてガッツポーズして喜び、「ほんと、『やったー』って感じですよね」と笑顔をみせた。
シブサワさんは「最初は難しいけどだんだん装備とか鎧(よろい)とか、レベルが上がっていくし、強い敵にもだんだん立ち向かうことができるようになってくる。強い敵と戦って勝つ、その満足感や達成感を味わっていただきたいと思います」とゲームをアピールした。
「仁王」は、コーエーテクモゲームスの人気クリエーターと外部の実力クリエーターが結集して制作したアクションRPGゲーム。プロデューサーは「戦国無双」シリーズも手掛けた鯉沼久史社長、開発は「DEAD OR ALIVE」シリーズのTeam NINJAが担当。オープニングムービーは「シン・ゴジラ」特技監督の樋口真嗣さん、ゲーム本編のムービーは「デスノート Light up the New world」の神谷誠さん、音楽は大河ドラマ「軍師官兵衛」の菅野祐悟さんが関わった。賊(ぞく)がはびこり妖怪たちがうごめく戦国時代を舞台に、実在の人物「三浦按針(あんじん)」をモチーフにした金髪碧眼(へきがん)のサムライ、ウィリアムが活躍する……という内容。パッケージ、ダウンロード版ともに7800円(税抜き)。2017年2月9日発売予定。
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