女優でモデルの小松菜奈さんが、11月5日に公開される映画「溺れるナイフ」(山戸結希監督)で、俳優の菅田将暉さんとダブル主演した。原作はジョージ朝倉さんが2004年10月~13年12月に月刊マンガ誌「別冊フレンド」(講談社)で連載していた10代の恋と衝動を描いたマンガで、小松さん演じる田舎町に引っ越した都会の女子高生が、刺激がないと落胆していたときに菅田さん演じるミステリアスな雰囲気を持つ神主一族の跡取りのクラスメートと出会い、電撃的に恋に落ちるラブストーリー。小松さんに女優とモデルの演技のバランスや休日の過ごし方、生き方などについて聞いた。
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小松さんは、モデルとしてファッション誌を中心に活躍すると同時に、最近は女優として出演作が目白押しだ。女優とモデルのバランスについて、「絶対にこれになりたいとか、こうなっていきたいという気持ちは今はそんなになくて、いろんなことをしていきたいという気持ちの方が大きいんです。一つのことをずっとやるのもすごくすてきなことだと思うんですけれど、私は今、女優とモデルをやっているからこそ、気持ちの切り替えができているし、どちらにも熱を持てています」としばらくは並行して両方とも続けていく意向だ。
「モデルをやっているときは女優業の現場に入りたいなと思うときもあるし、女優業をやっていると服をいろいろ着て撮影したいなと思ったり。そういう気持ちが交互に新鮮に表れてくるので、どちらも表現する上で私には重要です。(両方やっていることで)考え方とかもいろいろ生まれてくるし、現場で常に勉強、努力することは絶対に大事だなと思います」と両方をやっていることで相乗効果も生まれている。
小松さんがファッション的に最近気になる色は「原色が好きで、パッとした色ですね。昔はパステルもよく着ていたんですけど、今はあまり……。最近は割と原色の白、黒、赤とか緑とか、青とかはっきりした色が好きです」と語る。
はっきりした色が好きになったのは「きっかけは特にないんですけれど……。服の傾向がだんだん変わっていくので1年前に着ていたものが今年は着られないとか、自分のクローゼットの中を見ていて感じます。今、こういう色や形にはまっているんだというのが分かりますね」と無意識に選んでいるようだ。
最近では「新しいものというか、いままで着ていなかったものを着てみたり、柄と柄を合わせてチャレンジしてみたり、そういうのはよくありますね」と貪欲に新しいものを取り入れている。
傾向としては「私、シャツが似合わなくて。長そででも半そででも着ていてもあんまりしっくりこなくて。最近はアロハのような開襟シャツを買うようになりました。それにデニムを合わせたり、スラックスだったり。メンズっぽさもありつつ、それにヒール合わせて、ちょっとラフな感じでまとめていますね」と語った。
小松さんの休日は「休みの日は本当にのんびりしていて、ぼけっとソファで何も考えずに、ごろごろとしているときもありますし、掃除したり、散歩したり、趣味がカメラで撮影することなので、カメラ持って、電車に乗ってどこかに行ったり。一人の時間を割と大事にしています」とリラックスして過ごす。
長い休みがあったら「海外に行ったり……。近場でも旅行に行ったりしますね。思いついたらパッと翌日に予約を取ったりして。割と自分では行動派だなと思っています」と旅に出るという。「今だったらマレーシアに行きたいですね。お花もすごく好きで、マレーシアには独特のお花がたくさんあると調べたら書いてあったので。植物図鑑を見ていてもマレーシア原産というお花も多くて、変な色の花も結構あるので、マレーシアはちょっと行ってみたいなと気になっています」と目を輝かせる。
最後に、女性が輝く秘訣(ひかつ)を聞くと「好奇心と、努力を絶対に怠らないということですね。スポーツをして、汗をかいて、気分を変えるでもいいし、自分のしたいことを熱中してやるとか、趣味を増やしたり。そういうことがとてもリフレッシュになるし、自分のモチベーションにもなって、そのお陰で仕事も頑張れるし。ずっとキラキラしていられると思うんです」と思いをはせていた。
<プロフィル>
こまつ・なな 1996年2月16日生まれ、東京都出身。2008年からモデルとして雑誌を中心に活動するとともに、テレビ、CMなどに数多く出演。中島哲也監督に見いだされて同監督の「渇き。」(14年)でスクリーンデビューを果たした。日本アカデミー賞新人俳優賞のほか、数多くの賞を受賞し注目を浴びる。その他の出演作に「近キョリ恋愛」(14年)、「バクマン。」(15年)など。16年には「黒崎くんの言いなりになんてならない」「ディストラクション・ベイビーズ」「ヒーローマニア-生活-」「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」などが公開。また、マーティン・スコセッシ監督の「沈黙-Silence-」にも出演している。
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