ライオンの隠れ家
第7話 ライオンを守るための旅行
11月22日(金)放送分
俳優の鈴木亮平さんが、2018年のNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」の主人公・西郷隆盛役に決まり、2日にNHK放送センター(東京都渋谷区)で開かれた会見に出席した。役に合わせた肉体改造で知られる鈴木さんは、恰幅(かっぷく)のいい男性として描かれることの多い西郷隆盛の役作りについて「正直、今はまっさらの状態。何も考えないようにしている」と明かした。
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鈴木さんは「世間の皆さんの西郷像からかけ離れたものにはしたくない」としながらも、約30キロ体重を増量した主演映画「俺物語!!」の時のような過酷な肉体改造については「世間のイメージは外見だけじゃないと思う。こういう人だったんだという内面もある」とあくまで未定であることを強調。脚本を手がける中園ミホさんからは「いつ脱いでもいいような体に」とのリクエストを受けているといいながらも、鈴木さんは「方向性はこれからスタッフや脚本の方と決めていきたい」と語った。
また鈴木さんは今回は初の大河出演で「正直に言いまして、大変な抜てきをしていただいた自覚がある。うれしいよりも、責任感が大きく、その責任感に身がひきしまる思い」と心境を明かすと「大河ドラマは実在の人物を1年かけて描く、俳優としてこれ以上のものはないことで、楽しみでもあります」といい、「しっかり自分ならではの西郷隆盛を提示できたらと思う。大河の長い伝統に恥じないよう情熱的でエネルギッシュなものにしたい」と意気込んでいた。
「西郷どん」は、明治維新から150年となる18年に放送される、57作目の大河ドラマで、維新の立役者の一人として知られる西郷隆盛が主人公。薩摩の貧しい下級武士の家に生まれた西郷隆盛(小吉、吉之助)は、両親を早くに亡くし、家計を補うため役人の補佐として働くが、困った人を放っておけず、自分の給金も弁当も全部与えてしまう始末。だが、そんな愚直な姿に、カリスマ薩摩藩主・島津斉彬(なりあきら)が目を留める。西郷は斉彬の密命を担い、江戸へ京都へ奔走。そして、勝海舟、坂本龍馬ら盟友と出会い、揺るぎなき革命家へと覚醒し、やがて明治維新を成し遂げていく……。
原作は人気作家・林真理子さんの「西郷どん!」で、脚本は連続テレビ小説(朝ドラ)「花子とアン」や人気ドラマ「ドクターX」シリーズなどの中園ミホさんが担当。維新の“ヒーロー”として知られる西郷隆盛は、2度の島流し、3度の結婚を経て、類いまれな「勇気と実行力」で徳川幕府を転覆し、維新を成し遂げるが、最後は明治新政府と戦い、命を散らす。肖像写真は一枚も残っておらず、その謎に満ちた西郷の生涯に、林さん、中園さんという女性コンビが「女の視点」で切り込んでいく。
放送は18年1月から。全50回。2017年は柴咲コウさん主演の「おんな城主 直虎」が放送される。
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