西郷どん:林真理子×中園ミホの大河にNHK自信 原作の“BL”要素「楽しみにして」

2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」の会見に登場した(左から)中園ミホさん、鈴木亮平さん、林真理子さん
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2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」の会見に登場した(左から)中園ミホさん、鈴木亮平さん、林真理子さん

 NHKは2日、2018年のNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」の主人公・西郷隆盛役に、俳優の鈴木亮平さんを起用したことを発表した。同日、NHK放送センター(東京都渋谷区)で開かれた会見には鈴木さんに加え、原作者の林真理子さん、脚本を手がける中園ミホさんも出席。維新の“ヒーロー”として知られる西郷隆盛の謎に満ちた生涯を、林さん、中園さんが「女の視点」で切り込んでいく同作について、制作統括の櫻井賢さんは「私たち男性の発想からは出てこないところで、新しい、『人間・西郷』を裸にできるのでは。日曜8時にいろいろな人に見ていただける大河に」と期待と自信をのぞかせた。

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 櫻井さんは鈴木さんの起用理由について「舞台、映画、テレビとさまざまな役割を演じてこられて、この人まだまだ化けるぞと。そういう方をお迎えして、西郷を託せるのはこの人しかいないと、ますます実感をしています」とコメント。さらに「見たこともなかった『これが西郷だ』という人物を演じてくれる。誰も見たことがなかった鈴木亮平さんを見られる」と語った。

 また林さんの原作小説には「BL(ボーイズラブ)」要素も含まれているが、櫻井さんは「自分の尊敬する人に対して、恋愛感情に近い尊敬があったり、あの時代の男たちのあり方であったりとかをひもといていく中で、恋愛に近い心情があったんじゃないか」と理解を示すと、「林さんも原作で書かれているんですけども、ドラマの中でそこをどう表現していくか。ボーイズラブというものをどうとらえるか。楽しみにしていてください」と笑みを見せた。

 「西郷どん」は、明治維新から150年となる18年に放送される、57作目の大河ドラマで、維新の立役者の一人として知られる西郷隆盛が主人公。薩摩の貧しい下級武士の家に生まれた西郷隆盛(小吉、吉之助)は、両親を早くに亡くし、家計を補うため役人の補佐として働くが、困った人を放っておけず、自分の給金も弁当も全部与えてしまう始末。だが、そんな愚直な姿に、カリスマ薩摩藩主・島津斉彬(なりあきら)が目を留める。西郷は斉彬の密命を担い、江戸へ京都へ奔走。そして、勝海舟、坂本龍馬ら盟友と出会い、揺るぎなき革命家へと覚醒し、やがて明治維新を成し遂げていく……。

 放送は18年1月から。全50回。2017年は柴咲コウさん主演の「おんな城主 直虎」が放送される。

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