俳優の松山ケンイチさんが19日、東京都内で行われた映画「聖(さとし)の青春」(森義隆監督)の初日舞台あいさつに登場。29歳の若さで亡くなった伝説のプロ棋士・村山聖役を演じた松山さんは、「もし村山聖という役をやらせていただけたら、きっと5年に1本の作品になると思った」と撮影前の心境を告白。続けて「撮影していたら、10年に1本だなと思った。撮り終えて、自分でも思ってもみなかった景色を東出(昌大)くんと見ることができた」と感慨深げに語り、「プロモーショをやってる中で、きっと一生に1本(の作品)だろうな、と思った。ものすごく自分の中で大きかったんだなと実感した。村山さんと出会えて、村山さんを愛すことができて、本当に幸せだなと思います」と笑顔で語った。
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映画は、大崎善生さんのノンフィクション小説「聖の青春」が原作。「東の羽生、西の村山」と称されるほどの実力を誇りながら、難病のため29歳の若さで亡くなった村山九段の生涯を描いている。松山さんが村山さん、東出さんがプロ棋士の羽生善治さんを演じ、村山さんと共同生活をしながら支えた師匠・森信雄役でリリー・フランキーさん、弟弟子の江川役で染谷将太さんも出演している。
また、役作りのために約20キロ増量したことが話題を集めていた松山さんは、スリムな姿に戻ったことでリリーさんから「ほんと痩せたよね。コロコロしていたころの松山くんのほうが好きだな」といじられ苦笑。松山さんは「よく言われるんですよね。嫁にもそう言われるんですよ」と明かし、「でも村山聖役か相撲取りか二つしかなくなるんですよね。仕事が」と話して笑いを誘った。
また、師匠役のリリーさんは、マージャンが好きだった村山を演じる松山さんから役作りのため、一緒にマージャンを打つことを提案されたと明かし「映画が始まる前に一回ぼくとマージャンしときたいと(松山さんが)言ったんですよね。この映画に全然関係ない新井浩文とピエール瀧が一生懸命動いてくれて」と笑いながら説明。松山さんも「本当にありがたいですね。(打ったのは)新井さんの家ですからね」と苦笑交じりに明かした。
舞台あいさつには松山さん、東出さん、リリー・フランキーさん、柄本時生さん、森監督と、ゲストとして羽生善治3冠が登場。羽生3冠から松山さん、東出さんへの将棋の初段免状の授与も行われた。
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