松尾スズキ:殺人者の心の闇に触れる弁護士に 「真面目さを突き抜けた狂気を感じて」

WOWOWの連続ドラマ「北斗-ある殺人者の回心-」に弁護士の高井聡一役で出演する松尾スズキさん
1 / 16
WOWOWの連続ドラマ「北斗-ある殺人者の回心-」に弁護士の高井聡一役で出演する松尾スズキさん

 俳優の松尾スズキさんが、中山優馬さん主演で2017年3月に放送されるWOWOWの連続ドラマ「北斗-ある殺人者の回心-」に、弁護士の高井聡一役で出演することが16日、明らかになった。高井は、運命の歯車に巻き込まれ殺人犯となった主人公・端爪北斗に寄り添い、その心の闇に触れながらも極刑回避に尽力するという役どころ。松尾さんは「死刑制度に対する、執着を超えたこだわりが本作では描かれています。真面目さを突き抜けた狂気のようなものを感じていただければと思います」とコメントを寄せている。

あなたにオススメ

 また北斗を幼少期時代から虐待し続ける両親の端爪至高・美砂子夫婦を村上淳さんと中村優子さん、北斗に生まれて初めて“親の愛情”を教えてくれる里親・近藤綾子を宮本信子さんが演じるほか、伊藤沙莉さん、二階堂智さん、根岸季衣さん、利重剛さん、矢島健一さん、藤田弓子さん、嶋田久作さんの出演も決定した。

 ドラマは、石田衣良さんが12年に“デビュー15周年の結論”として発表し、第8回中央公論文芸賞を受賞した「北斗 ある殺人者の回心」が原作。殺人犯として勾留されている20歳の端爪北斗(中山さん)は「僕を死刑にしてください」と国選弁護人の高井(松尾さん)に言い放つ。実は北斗は少年時代、両親から激しい虐待を受け、愛に飢えた時間を過ごしていたのだった。養護施設で里親となる綾子(宮本さん)に出会い、初めて愛を知り、心の闇から解放され生まれ変わっていく北斗だったが、数奇な運命に翻弄(ほんろう)されて殺人者になる。そんな彼に下る審判とは……という内容。脚本と監督は「グラスホッパー」「脳男」などの瀧本智行監督が務める。
 
 宮本さんは「なんて苦しい物語なんだろうと思いました。しかしながら、そこにある愛や生きることの強さに引かれ、そして信頼している瀧本監督の情熱と心意気に打たれ、喜んでこの役をお引き受けいたしました」といい、「主演の中山優馬さんにお会いした時、彼の持つオーラと目の輝きに圧倒されました。北斗君の人生における、唯一幸福に満ちた時間をともに精いっぱい生きたいと思い、撮影に挑みました」と振り返っていた。

 「連続ドラマW 北斗-ある殺人者の回心-」は、WOWOWプライムで17年3月25日から毎週土曜午後10時から放送。全5話。第1話は無料放送される。

写真を見る全 16 枚

テレビ 最新記事