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11月21日(木)放送分
俳優の山田孝之さんが、ビートたけしさん主演のスペシャルドラマ「破獄」(テレビ東京)に出演することが19日、明らかになった。山田さんは4度も脱獄に成功した天才的脱獄犯の佐久間清太郎役で、台本について「これは心身ともにボロボロになるだろうなと思いましたが、不思議なもので挑戦したくなるんですよね」と振り返り、役作りのため丸刈りにし、同ドラマの仕事以外は断り、厳しい食事制限と肉体改造をして撮影に臨んだという。
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山田さんは、たけしさんと初共演で「ビートたけしさんとは今までご縁がなくお会いするのは今回が初めてでした。北野武さんとしてもお会いできる日を楽しみにしています」と語り、佐久間について「浦田(ビートたけしさん)のせりふにもありますが、佐久間はとても素直な人だと思います。その素直さからくる行動や言動が人からは理解されず、恐怖にすら感じてしまう。そう思ったので僕も素直な気持ちで佐久間として生きました」とコメントしている。
吉村昭さんの同名小説(新潮文庫)を30年ぶりにドラマ化した今作は、脱獄阻止のエキスパートで“監獄の守り神”として絶対的自信を持つ看守部長・浦田進(ビートたけしさん)と、緻密な計画と大胆な行動力、無尽蔵の体力を武器に犯罪史上未曾有(みぞう)の脱獄を繰り返した無期懲役囚の佐久間との奇妙な共生関係を通して、「命とは何か」「生きるとは何か」「人と人の絆とは何か」を描く、脱獄&追跡エンターテインメント。監督は映画「白夜行」「神様のカルテ」シリーズなどで知られる深川栄洋監督、脚本を「夏目漱石の妻」などの池端俊策さんが担当する。
昭和17年、関東大震災で妻子を亡くし、生きる張り合いを失った東京・小菅刑務所の看守部長の浦田は、かつて小菅刑務所にいて自らには従順だった無期懲役囚・佐久間清太郎が秋田で脱獄したことを知る。それから3カ月後、突然、浦田の家を訪ねてきた佐久間は、人間扱いしない秋田の看守を訴えてほしいと訴えるが、浦田は隙を突いて通報。佐久間は網走刑務所に収監されることになる。だが、浦田も網走の看守長として転任することが決まり、佐久間との長い戦いが幕を開ける……というストーリー。
今回のドラマを手掛ける田淵俊彦プロデューサーは「ビートたけしさんと敵対できる役者は“山田さんしかいない”」と、脚本の池端さんと意見が一致したといい、「生き抜くことの大切さを訴えたいという私の思いに賛同してくれた山田さんは、髪の毛を丸刈りにし、すさまじいまでの肉体改造をして撮影に臨んでくれた。その演技は期待通り、狂気や痛いほどの凄烈さに満ちている。視聴者の皆さんも画面を通じてその“誰にもまねのできない力強さ”そしてその裏側にある“いとおしいまでの弱さ”を確かめてほしい」と語っている。2017年中に放送予定。
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