4人組バンド「ゲスの極み乙女。」が、通算3枚目のオリジナルアルバム「達磨林檎」(ワーナーミュージック・ジャパン)を10日に発売した。今作は、ボーカルの川谷絵音さんによる未成年者(当時)との飲酒問題で、昨年から活動を自粛していたバンドの活動再開第1弾作品。自粛に伴い、昨年11月に発売予定だったが延期されていた。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
真実をゆがめる発言や独り歩きする人々の言葉に心を乱される苦しみ、その状況を辛らつにつづった「影ソング」。“大人”といわれる自分と向き合い、生きている中での本音をポエトリーリーディングで吐露する「いけないダンスダンスダンス」、“ムカつくけれど憎めない、男女間の感情の不可思議”を淡々と歌う「ゲストーリー」など、さまざまな出来事との“折り合い”をどうつけるのか?と自問自答し、悶々(もんもん)とする人間の深層心理がリアルに描かれている。どことなくアンニュイな雰囲気を全編に漂わせつつ、繊細な感情の揺れや起伏に呼応するメロディーとアンサンブルはハイセンスかつドラマチックで、まさに“非凡なゲス極スタイルの進化系”といえる仕上がりだ。
アルバム「達磨林檎」は、全13曲入りCDの通常盤のみで、3000円(税抜き)。ゲスの極み乙女。は、アルバムリリースを記念し、発売日の10日に半年ぶりとなるワンマンライブをZepp Tokyo(東京都江東区)で行った。(水白京/フリーライター)