1980年代に空前のサッカーブームを起こした人気マンガ「キャプテン翼」の作者・高橋陽一さんが14日、東京都内でインタビューに応じた。高橋さんは、同作の中学生編で、ライバルの日向小次郎が主人公の大空翼に勝っていた可能性があることを“告白”した。
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実際の中学生編は翼と日向の引き分け優勝となるが、高橋さんは「(最初は)翼を優勝させようとしていたけれど、日向も頑張っていた。(当時は)計算していなかったと思う。迷っていて、(翼が)日向に負けちゃってもいいのかな(と思っていた)」と明かした。
また、小学生編は、翼が率いるチーム「南葛SC」が予選の初戦で、日向の「明和FC」と対戦して敗れるが、その後南葛SCは勝ち上がって、両者は決勝で再戦し、翼の活躍で南葛SCが勝利。その後、翼の師匠のロベルト本郷は、ブラジル留学の約束を破り、翼を置いたまま帰国して、翼が悔し涙を流すというストーリーだった。
高橋さんは小学生編について「計算通り。明和戦の(初戦の)敗北もそう。一発勝負の野球のトーナメントと違って、予選で負けても優勝できるのがサッカー。(実際の)ワールドカップもそう。決勝で(対戦して翼は)借りを返した」と明かした。また、ロベルトが翼を連れてブラジルに戻るシナリオは、打ち切りのオチだったといい、ロベルトの単独帰国は、連載が続く証しだったことになる。
「キャプテン翼」は、天才サッカー少年の翼とチームメート、ライバルたちの成長を描いたサッカーマンガ。翼の小学生、中学生、国際大会のジュニアユース時代を描いた後、88年に一度連載を終了。その後は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で「キャプテン翼<ワールドユース編>」などを連載。現在は、五輪を舞台にした「キャプテン翼 ライジングサン」が「グランドジャンプ」(同)で連載されている。また、7月から「キャプテン翼」なども展示される「週刊少年ジャンプ展」が開催され、8月から「キャプテン翼」の舞台も上演される。
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