進行性の乳がんを患い、自宅療養していたフリーキャスター・小林麻央さんが22日夜に亡くなった。34歳だった。23日に会見した夫で歌舞伎俳優の市川海老蔵さんは「昨日夜に、妻・麻央が、旅立ちました」と明かし、「(それまでは言葉を発せない状態だったが)息を引き取る瞬間、不思議なんですが、『愛してる』と言って……彼女が、その一言を言って、そのまま旅立ちました」と涙で言葉を詰まらせながら語った。
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麻央さんは1982年7月21日生まれ、東京都出身。上智大学文学部卒。在学中から姉でフリーキャスターの小林麻耶さんとともに「恋のから騒ぎ」(日本テレビ系)に出演。フジテレビ系「めざましどようび」のお天気キャスターや日本テレビ系「NEWS ZERO」のキャスターなどを務め、2010年に海老蔵さんと結婚。11年に長女・麗禾(れいか)ちゃん、13年に長男・勧玄(かんげん)君を出産している。
麻央さんは昨年6月9日、進行性のがんを患い、治療を続けていると報じられ、夫の海老蔵さんが同日に東京都内のホテルで会見。その1年8カ月前に人間ドックでがんが見つかり、抗がん剤で治療中であることを公表し、「かなり進行が早く、比較的深刻。本人は前向きに病と闘っている」と明かした。
その後、麻央さんは同年9月にブログ「KOKORO.」を開設。「私は、力強く人生を歩んだ女性でありたいから、子供たちにとって強い母でありたいから、ブログという手段で陰に隠れているそんな自分とお別れしようと決めました」「一度きりの人生なので、なりたい自分になろうと決意できたことはうれしいです」とつづっていた。
ブログでは闘病中の様子やがんが転移したことなども明かし、注目されてきた。最後の更新は今月20日で、笑顔の写真とともに、毎朝母親に搾ってもらっているというオレンジジュースについて「今、口内炎の痛さより、オレンジの甘酸っぱさが勝る最高なおいしさ! 朝から笑顔になれます。皆様にも、今日笑顔になれることがありますように」とつづった。ブログには、麻央さんを追悼するコメントや感謝の声が多数寄せられている。