注目映画紹介:「パワーレンジャー」ハリウッド版スーパー戦隊はヒーロー誕生までのドラマを描く

映画「パワーレンジャー」のメーンビジュアル(C)2016Lionsgate TM&(C)Toei&SCG P.R.
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映画「パワーレンジャー」のメーンビジュアル(C)2016Lionsgate TM&(C)Toei&SCG P.R.

 ハリウッド版スーパー戦隊ドラマの劇場版「パワーレンジャー」(ディーン・イズラライト監督)が15日から丸の内TOEI(東京都中央区)ほかで公開される。英語版「スーパー戦隊シリーズ」として1993年から現在まで放送されている米人気ドラマのリブート(再起動)作。新たにパワーレンジャーに選ばれた高校生5人が、ヒーローとして成長しながら敵に立ち向かっていく姿を描く。

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 紀元前、世界の命運を決する戦いが起きた地球は、5人の戦士たちにより守られた。そして現代、小さな町エンジェル・グローブで暮らすジェイソン、キンバリー、ビリー、トリニー、ザックの高校生5人は偶然、同じ時間、同じ場所で不思議なコインを手に入れ、超人的なパワーを身に着ける。困惑する5人の前に、かつて地球を守った戦士・パワーレンジャーの1人、ゾードンが登場。復活した悪の戦士リタ・レパルサを阻止するため、5人が新たなパワーレンジャーに選ばれたことを告げる……というストーリー。

 日本語吹き替え版の声優として、勝地涼さん、広瀬アリスさん、杉田智和さん、水樹奈々さん、鈴木達央さん、古田新太さん、「南海キャンディーズ」の山里亮太さん、沢城みゆきさんが出演している。

 日本のヒーローコンテンツの一つ、スーパー戦隊シリーズの逆輸入作。アメコミ調のテイストとハリウッドの技術が詰め込まれた、新たなスーパー戦隊の在り方を示している。ごく普通の高校生たちが葛藤したり、ぶつかり合いながら、パワーレンジャーに変身するために努力を重ねる姿は、本家にはない驚きと新鮮さがあった。中盤、心を一つにすべく、5人がそれぞれの境遇を語り合うシーンは印象的。青春と成長を感じさせる物語だけでなく、ヒーローたちのアクションや巨大ロボットによる戦闘シーンなど、戦隊ならではのお約束も盛りだくさんで、最後まで楽しませてくれる。(遠藤政樹/フリーライター)

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