俳優のオダギリジョーさんが13日、主演映画「エルネスト」(阪本順治監督、10月6日公開)試写会の舞台あいさつに阪本監督とともに登場した。今回、キューバの革命家チェ・ゲバラと行動を共にしたボリビア日系2世のフレディ前村ウルタードを演じたオダギリさんは、「今の日本映画界で、こういう作品を作ること自体が“革命”のように感じていたので、とにかく戦い抜こうという気持ちが強かった」と思いを語った。
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オダギリさんは、阪本監督からオファーを受けた際に「やりたい気持ちがいきなりMAXで、すぐにやらせてくださいと答えた」と明かし、演じるに当たって「想像もできないような困難な道だろうという思いだったんですよ。20年も芝居をやっていると、出てくる甘えや慣れや、そういうものをすべて排除して、真剣に取り組まないと乗り越えられない、随分高いハードルが見えていたので、初心に戻してもらう意味でも、必ず乗り越えようと思って『やりたいです』と答えました」と振り返った。
また今回、オダギリさんは全編スペイン語で演じているといい、「普通の役とは違うアプローチを随分時間をかけてやりましたね」と語った。阪本監督は「初めて彼のスペイン語のせりふを聞いて、『これは僕らにとってのフレディだ』と確信できた」と絶賛したが、「オダギリくんが(スペイン語で)何をしゃべっているか全く分からなかった」と話して、周囲を笑わせていた。
映画「エルネスト」は日本とキューバの合作。キューバの革命家チェ・ゲバラの意志に共感し、1967年8月のボリビアの軍事政権との戦いで、25歳の若さで亡くなった日系人フレディ前村ウルタードの生涯を描いている。
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