MD松尾のヒット解析:「英雄伝説 閃の軌跡3」がトップ ミニスーファミついに発売

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 首位は予想通り「英雄伝説 閃の軌跡3」(PS4、日本ファルコム)でした。初のPS4単独リリースとなりましたが、予想通りの好調な売れ行きで、当初の予測と比べると、購買層としては、前作のPS3版のユーザーがやや優勢で、Vita版のユーザーは4割弱といったところでした。続く「FIFA18」(PS4・PS3・NS・Xbox360、エレクトロニック・アーツ)は前作超えという好調な売れ行き。PS4版がやや増、PS3版は激減したものの、スイッチ版の好調な売れ行きがカバーしてくれたという印象でした。ただし、「ウイニングイレブン2018」(PS4・PS3、コナミデジタルエンタテインメント)には及びませんでしたね。

 ◇今週の動き

 10月に入り、年末商戦も近づいてきましたが、何といっても今週の主役は「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン(ミニスーファミ)」(任天堂)です。このミニスーファミの存在は大きく、例年より年末商戦のスタートが早くなっている印象。ソフトランキングのトップは、「マリオ&ルイージRPG1 DX」(3DS、任天堂)と予想。同シリーズが発売されるのはかなり久々ということもあり、従来よりも好スタートを切れそうです。

 ◇ランキングは次の通り(9月25日~10月1日・TSUTAYA調べ・限定版含む)
1位 英雄伝説 閃の軌跡3(PS4)
2位 FIFA18(PS4)
3位 ファイアーエムブレム無双(NS)
4位 ファイアーエムブレム無双(New3DS)
5位 ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT DX(NS)
6位 スプラトゥーン2(NS)
7位 ポケットモンスター銀(3DS)
8位 ウイニングイレブン2018(PS4)
9位 ポケットモンスター金(3DS)
10位 FIFA18(NS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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