MD松尾のヒット解析:「キングダム ハーツIII」がダントツ 「バイオ RE:2」は「7」超えの初動

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 期待の「キングダム ハーツIII」(PS4、スクウェア・エニックス)がダントツで貫禄の首位を獲得。ナンバリングとしては実に約13年ぶりの新作ということもあって、シリーズファンにとっては待ちに待ったタイトルとなりました。続いた「バイオハザード RE:2 Z Version」(PS4、カプコン)も絶好調。2017年に発売された「バイオハザード7」(同)を上回る初動を記録。PS4のメイン層でもあるアクションゲームファンに受けたとみています。「キングダム ハーツIII」と購買層がかち合わなかったのも良かった。3位には「New スーパーマリオブラザーズ U デラックス」(NS、任天堂)が残りました。

 TSUTAYA独自のキャンペーンとして、「キングダム ハーツIII」「バイオハザード RE:2」に前週発売の「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」(PS4、バンダイナムコエンターテインメント)を加えた3タイトルとPS4本体を同時購入すると3000円値引きしたこともあって、本体の売り上げも上々。前週の3倍以上を販売しました。

 ◇今週の動き

 引き続き「キングダム ハーツIII」「バイオハザード RE:2 Z Version」「New スーパーマリオブラザーズ U デラックス」のトップ3は安泰でしょう。新作では、「ネルケと伝説の錬金術士たち」(PS4・NS・Vita、コーエーテクモゲームス)あたりに注目しています。

 ◇ランキングは次の通り(1月21~27日・以下TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 キングダム ハーツIII(PS4)
2位 バイオハザード RE:2 Z Version(PS4)
3位 New スーパーマリオブラザーズ U デラックス(NS)
4位 バイオハザード RE:2(PS4)
5位 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(NS)
6位 エースコンバット7(PS4)
7位 スーパー マリオパーティ(NS)
8位 ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島(NS)
9位 マインクラフト(NS)
10位 龍が如く4 伝説を継ぐもの(PS4)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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