ピンクレディー:39年ぶりレコ大ステージへ 意気込み&阿久悠との思い出を語る

「第59回輝く!日本レコード大賞」に出演するピンク・レディー
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「第59回輝く!日本レコード大賞」に出演するピンク・レディー

 1970年代後半に一世を風靡(ふうび)した女性デュオ「ピンク・レディー」が、30日に生放送される「第59回輝く!日本レコード大賞」(TBS系)に、39年ぶりに出演する。ピンク・レディーは、76年に同賞の新人賞、77年に大衆賞、78年にレコード大賞を受賞。今回、同賞の特別賞を受賞した阿久悠さんをたたえ、ステージに登場し一夜限りのスペシャルメドレーを披露する。ピンク・レディーの未唯mieさんと増田惠子さんが番組への意気込みと、阿久さんとの思い出を語った。

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 ピンク・レディーは、阿久さんが審査員を務めたオーディション番組「スター誕生!」(日本テレビ系)での合格がデビューのきっかけとなり、阿久さんが同デュオの代表曲「ペッパー警部」「UFO」「サウスポー」「ウォンテッド(指名手配)」などの作詞を務めた。

 ――阿久さんはどんな存在ですか?

 未唯mieさん:まさにピンク・レディーの生みの親、恩師だと思っています。阿久先生がいなかったらピンク・レディーは生まれなかったと思います。阿久先生は地球人とは思えないですね。学生時代をのぞいて見ていたかのような歌詞だったり、ほかでは情緒あふれる作品も描かれていらっしゃる。でも会うたびに優しいまなざし、言葉を掛けてくださって、いろいろなものを兼ね備えた存在だなって思います。全体像が見えないぐらい大きい存在ですね。

 増田さん:偉大な父のような方です。語弊があるかもしれないですが、「神がかった父」ですかね。後光がさしている。ちょっと近づきがたくて、遠くで月の光のように優しく照らしてくださるような存在でした。阿久先生がいなかったらピンク・レディーの存在はないですね。言い切れます。阿久先生お一人ではないですが、阿久先生、都倉(俊一)先生、なんといっても土居(甫)先生の振り付け、この三つがそろってなかったらピンク・レディーという存在はここまで大きくなってはいなかったと思います。本当に阿久先生は自分の人生を変えてくれた大切な存在です。

 ――新人賞・大衆賞・大賞を受賞した3曲への思い出は?

 未唯mieさん:「ペッパー警部」は念願かなってのプロデビューだったので、本当にうれしかった曲です。「ウォンテッド」は、衣装も好きでした。リリアンのワンピースがうれしかったのと、笑わないで歌う内容に、こういう曲も歌えるんだって思った記憶があります。「UFO」はびっくりしましたね。“地球の男に飽きたところよ”って、自分の存在がなんなのだろう。何か使命を受けて地球にやってきて、こういう曲を歌わせてもらっているみたいな、そんな曲でしたね。

 増田さん:当時は、UFOが題材になるってどんな歌詞なんだろうって。恋愛の歌なのに最後が、地球の男に飽きちゃう。阿久先生ワールドというか、見ている世界が違うというか。宇宙人に会ったことがない人だったら、ああいう歌詞を書かないんじゃないかって。なので、今でも阿久先生は宇宙人または、宇宙人に会ったことがある、または、宇宙人に愛された人だと思っています。

 ――阿久さんは、ピンク・レディーの活躍についてなにかおっしゃってくれていましたか?

 未唯mieさん:当時は番組でご一緒になったときにごあいさつをする程度でした。最後にゆっくりお話できたのが2003~05年のツアーが終わった後に、阿久先生がお食事会を開いてくださって「よく頑張ったなあ。ピンク・レディーの作品を考えるのはすごく楽しかった。僕にピンク・レディーを語らせたら何時間でもしゃべっていられるんだよ」って目を輝かせて楽しそうに話されたのが、とても大事に思ってくださっていたんだなってうれしく聞いていました。

 ――阿久さんが07年に亡くなられて、10年たちますが?

 未唯mieさん:ピンク・レディーは4年と7カ月、あの時代に活動して、あれから35年以上たつのですが、そんな中でも多くの人たちがいまだに愛してくださる楽曲ばかりなんです。なので自分が元気なうちは大切に歌い、皆さんにお伝えしつづけていきたいです。きっと阿久先生は見ていると思うので、感謝の気持ちとともに思いっきり出し切って、楽しく歌わせていただこうと思います。

 増田さん:6年ぶりに二人で歌います。毎年命日にお墓に行って、毎年先生といろいろなお話をして、この6年間でまた二人で歌えるときがくるといいなっていう話もしていて、あ、先生やっぱり宇宙人だと思って。先生がまた二人で歌う機会をくださったんだなって、先生ありがとうって気持ちで歌いたいなって思います。

 ――本番への意気込みをお願いします。

 未唯mieさん:二人60歳な感じ(未唯mieさんは59歳)なので、どこまでできるか分かりませんけども、今のベストを尽くして皆さんに喜んでいただけるように頑張ります。ぜひ楽しんでください!

 増田さん:当日は楽しんで、阿久先生に届くようにパフォーマンスしたいと思います。

 「第59回輝く!日本レコード大賞」は30日午後5時半から生放送される。

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