濱田祐太郎:ゆりやんと同期も「別格の存在」 弱視の漫談家がR-1王者

「R-1ぐらんぷり2018」で優勝した濱田祐太郎さん
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「R-1ぐらんぷり2018」で優勝した濱田祐太郎さん

 ピン芸人日本一を決める「R-1ぐらんぷり2018」で16代目の王者に輝いた濱田祐太郎さんが6日、東京都内で優勝決定後に会見。濱田さんは、決勝について「おぐさんとゆりやん(レトリィバァ)さんがめちゃめちゃウケていましたし、僕はネタをかんでしまったので、自分の優勝が信じられない」と、改めて喜びを語った。

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 濱田祐太郎さんは1989年9月8日生まれ。兵庫県出身。よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪所属で芸歴は5年目。最高は2012年の準決勝。左目は見えず、右目は明るさを感じられる程度という全盲に近い弱視の漫談家。

 決勝で戦ったゆりやんさんとは吉本総合芸能学院(NSC)の同期だといい「ゆりやんは優秀なクラスで、僕はそうでないクラスでした。勝つ負けるではなく、ゆりやんは別格の存在。ゆりやんに勝ったという特別な気持ちではなく(出場した)全員の中で一番になれたという気持ちです」と振り返っていた。

 しかし、「ネタの中でかみましたし、今回の大会は自分のなかで消化不良。次回『R-1ぐらんぷり』がまたあったら、エントリー番号1番で出場したい」と、“リベンジ”も誓う。決勝で披露したネタで、優勝賞金の使い道は番組中に「自動車を買う」と笑わせていたが、改めて質問されると「車は高いので買いません(笑い)。貯金します。3Dテレビや眼鏡は買うかもしれないけど」と語った。副賞の冠番組については「声の可愛い女性タレントさんと共演したいです」と期待していた。

 漫才が大好きだという濱田さん。「『ビッキーズ』や『ハリガネロック』のような、“しゃべくり漫才”が大好きだった」と明かし、漫談で心掛けていることを聞くと「障害という部分を話すので、どうしても伝わりにくい部分があるので、分かりやすい話にするよう心掛けています。お客さんの笑い声が聞こえるのがうれしい」と、ほほ笑んでいた。

 この日行われた決勝には、ルシファー吉岡さん、カニササレアヤコさん、おいでやす小田さん、おぐさん、河邑ミクさん、チョコレートプラネット・長田さん、ゆりやんレトリィバァさん、濱田さん、紺野ぶるまさん、霜降り明星・粗品さんの10人と敗者復活ステージ2位の霜降り明星・せいやさん、1位のマツモトクラブさんを加えた12人が出場。決勝では3ブロックに分かれて激突し、おぐさん、ゆりやんさん、濱田さんが勝ち抜き、ファイナルステージでそれぞれネタを披露した。

 「R-1ぐらんぷり」は、2002年にスタートし、今回で16回目。優勝賞金500万円を懸けて、プロアマ問わず一人話芸の面白さで日本一を競う。過去には浅越ゴエさん、博多華丸さん、あべこうじさんらが優勝。07年と08年は、なだぎ武さんが大会初の連覇を達成。前回は、アキラ100%さんが優勝した。今年は大会史上最多となる3795人がエントリー。司会は「雨上がり決死隊」とフジテレビの宮司愛海アナウンサーが務め、桂文枝さん、関根勤さん、久本雅美さん、ヒロミさん、陣内智則さんが審査員で、さらに視聴者からの「お茶の間d投票」で審査された。

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