テレビ試写室:「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」 菜々緒の突き抜けた“悪魔”っぷりに注目

ドラマ「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」第1話の場面写真=日本テレビ提供
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ドラマ「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」第1話の場面写真=日本テレビ提供

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組について、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は、菜々緒さん主演の連続ドラマ「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」(日本テレビ系、土曜午後10時放送)だ。

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 大手損害保険会社「共亜火災」で人事コンサルタントとして勤務する椿眞子(菜々緒さん)は、アメリカで仕事をしていた時代は会社に必要ない人間は容赦なくクビにし、「Missデビル」の異名で恐れられていた。眞子が「共亜火災」で発生するセクハラ、パワハラ、派閥争い、モンスター社員といった問題を、悪魔のような大胆な方法で解決していくという1話完結のストーリー。

 菜々緒さんは今回、“悪女”ならぬ“悪魔”とも呼ばれるキャラクターを演じている。濃いめのアイシャドーやビシッと決めたスーツ、冷徹な目つきや、言葉数少なく相手を突き落とすせりふ回し、そして番宣CMでも話題の回し蹴りなど、世間が抱く菜々緒さんのイメージ通りで、はまり役だろう。

 ストーリーは、そんな菜々緒さん演じる眞子が大なたを振るって、解決できない企業のうみを出していくのだが、初回は「新人研修」がテーマ。新卒社員に研修初日で退職願を書かせ、ランニングや穴掘り、仲間の欠点を指摘し合うといった地獄の研修で、50人いた新卒社員のうち30人以上が脱落する……。

 もちろん一家だんらんで見られる「土曜ドラマ」なので、コミカルに演出されていて、笑いどころも満載だ。ただ、ドラマなので脚色している点もあるが、時代錯誤とも思える過酷な研修を課している企業は今も存在している。「働き方」という重たいテーマを扱うチャレンジングな姿勢を応援したい。

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