人気グループ「嵐」の櫻井翔さん主演の映画「ラプラスの魔女」(三池崇史監督)が4日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開される。人気作家、東野圭吾さんの同名ミステリー小説を、三池監督が映画化した。櫻井さんは、初共演の広瀬すずさんと組み、一連の死亡事故の真相を解明していく。広瀬さんに振り回される櫻井さんの一歩引いた演技に注目だ。
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硫化水素中毒で、2人が別々の場所で死亡した。警察からの依頼で事故現場を調査した大学教授の青江修介(櫻井さん)は、周囲の環境条件から事件性は無いと判断する。その青江の前に、羽原円華(うはら・まどか=広瀬さん)という女性が現れる。驚いたことに、円華には自然現象を予言する能力があり、一連の中毒死の鍵を握る青年、甘粕謙人(あまかす・けんと=福士蒼汰さん)の行方を追っているという。青江は円華と共に謙人を捜し始めるが……というストーリー。豊川悦司さん、玉木宏さん、リリー・フランキーさんらも出演している。
地球化学を専門とする大学教授の青江にとって、円華の能力や話している内容は、ありえないことばかりで、行動力や度胸のある円華には振り回されっぱなしだ。その戸惑いを櫻井さんは、一歩引いた演技で表現する。
対照的なのは、中岡刑事を演じる玉木さんだ。中毒死の事件性を疑う中岡は、独自に捜査を進めていく。ぐいぐいと押しまくる攻めの玉木さんと、受けに徹した櫻井さん。対極の立場にある2人の演技が見どころの一つだ。
クライマックスシーンの舞台となる洋館にも注目したい。美術を担当したのは、「シン・ゴジラ」(2016年)も手掛けた林田裕至さん。ホテルの廃虚をイメージして作られたというセットは、原作を読んだ人ならイメージ通り、いや、それ以上の完成度の高さに驚嘆するはずだ。(りんたいこ/フリーライター)
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