わたしの宝物
第6話 生まれ変わったら本当の親子になれるかな・・・
11月21日(木)放送分
作家の真山仁さんが2004年に発表した経済小説の大ヒット作「ハゲタカ」が、俳優の綾野剛さんの主演でテレビ朝日で再ドラマ化されることが16日、明らかになった。綾野さんが同局の連続ドラマで主演を務めるのは今回が初めて。ドラマは7月から毎週木曜9時に放送される。
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原作は04年に発表され、累計270万部を突破した人気小説。07年にNHKで大森南朋さん主演でドラマ化、09年には映画化された。“失われた10年”の渦中にあったバブル崩壊後の1997年を舞台に、外資ファンド代表の鷲津政彦(わしづ・まさひこ)が、“ハゲタカ”とバッシングされながらも、不良債権を抱えた大銀行や経営不振の名門企業へ買収劇を仕掛けていく。
今回のドラマ化では、真山さんが書き下ろした原案を基に、2018年の現代日本に舞台を移し、原作で描かれたストーリーに加え、オリジナルエピソードも挟み込まれる予定だという。脚本は「任侠ヘルパー」や「S-最後の警官-」などを手がけた古家和尚さんが担当、監督は「相棒」シリーズなどで知られる和泉聖治さんが努める。綾野さんは圧倒的なカリスマ性を持つダークヒーローの鷲津を演じる。
このほど東京都内でクランクインし、撮影の一部が報道陣に公開された。綾野さん演じる鷲津が、ビジネス街で群衆とは逆行して歩き、「日本社会を変えてやる」と意気込みを示す冒頭のシーンが公開され、汗ばむ陽気の中、綾野さんは監督と意見交換したり、スタッフらと談笑するなど、和やかな雰囲気で撮影が進められていた。
綾野さんと原作の真山さんのコメントは以下の通り。
過去最大の難関に立ち向かおうとしています。
一筋縄ではいかないハゲタカに挑むのですから。
いつからか、自身を愛せず、自身に落胆し、自身を否定する時代に、いつだって人生の選択は待ってくれない。
この作品が皆さまにとって、明日への活力、生きる希望へとつながるよう、チームハゲタカは和泉聖治監督、スタッフ、キャストと共に挑戦し続け「現状維持は後退である」を信念に、最後まで攻めの姿勢で戦い抜きます。難関は越えるためにある。
平成の30年が終わろうとしている。拙著「ハゲタカ」は、平成という時代の申し子のように、苦悩の時代を描くことになった。
バブル経済崩壊のトリガーとなった89年(平成元年)から、日本社会の崩壊は始まり、今なお立ち直れずにいる。我々はそれを止める術(すべ)を見つけられず、未曽有の混沌(こんとん)と絶望の渦の中で、耐えるしかなかった。それでも我々は、「自分たちが幸せになるために何が必要なのか」を考え続けた。カネか、愛か、安定か、それとも未来への希望か……。
「ハゲタカ」の登場人物たちは、日本人の誇りの復活を叫び、希望を追い求めた。その葛藤の記録が、映像化される。
それは、平成時代を締めくくるための必然なのだ。
◇テレビ朝日・中川慎子プロデューサーのコメント
この夏、木曜ドラマに伝説のスペシャリストが登場します。その男の名は……、「ハゲタカ」鷲津政彦。組織への忠誠、上司への忖度(そんたく)、理不尽な犠牲……と日本のサラリーマンたちがなかなか突き破れないガラスの壁をおかまいなしにたたき割り、「企業買収」という形で組織に風穴を開けていく鷲津は、まさに「平成」の生きる伝説です。そんな伝説の男を、2018年の夏、生き抜いてくださるのは、テレビ朝日連続ドラマ初主演となる綾野剛さん。
ご自身の「情熱」と「覚悟」を鷲津に灯(とも)し、平成と闘う男を20年の時間軸で演じてくださいます。日本最強の「買収者」でありながら、現場の人間の圧倒的な「代弁者」でもある、主人公・鷲津。
「ハゲタカ」と呼ばれながらも周囲にファンを増やし続ける不思議な魅力に満ちた主人公を圧倒的なエネルギーで、しなやかに、そしてしたたかに体現し私たちを魅了し続けてくださると確信しています。
また今回は原作者・真山仁先生の全面的なご支援の下、2018年の鷲津の姿も描いていきます。
私達が生きた平成という時代はどんな時代だったのか?そしてそのラストイヤーに鷲津はどんな答えを導き出すのか!? ダイナミックで痛快な木曜の夜をお約束します。ぜひ、ご覧ください。
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