直木賞作家の西加奈子さんの小説「まく子」(福音館書店)が実写映画化されることが16日、明らかになった。2010年「ちょんまげぷりん」(中村義洋監督)で映画デビューし、その後「ツナグ」(平川雄一朗監督)や「真夏の方程式」(西谷弘監督)などに出演した山崎光さん(14)が主演を務める。山崎さん演じる主人公の慧(さとし)の父親役で草なぎ剛さんも出演する。「くじらのまち」や「はつ恋」の鶴岡慧子監督がメガホンをとる。
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「まく子」は、西さんの直木賞受賞後の第1作となる作品。小さな温泉街に住む小学5年生の男の子・慧が、不思議な魅力を持つ美少女の転入生・コズエと出会い、彼女に秘められた大きな秘密を知ることで、少しだけ大人へと近づいていく……というストーリー。思春期の葛藤や親と子の確執、再生を独特の世界観で描いている。
今回主演に抜てきされた山崎さんは「初めて主演という大役をいただき緊張していたのですが、鶴岡監督の分かりやすい指導と、スタッフさんたちのサポートのお陰で、思い切って楽しく演技することができました」とコメント。草なぎさんは、作品について「『まく子』は、誰しも持っている、どうしても失ってしまう大事な感情、思いを、もう一度取り戻してくれる作品です」と語っている。
「Blue Wind Blows」(富名哲也監督)に出演し、映画出演は今作で2回目となる13歳の新音(にのん)さんが美少女の転入生・コズエ、須藤理彩さんが慧の母親・明美をそれぞれ演じる。
映画「まく子」は2019年公開。
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