6月23日に東京都内2館で公開されると連日チケットが即完売となった話題の映画「カメラを止めるな!」(上田慎一郎監督)の大ヒット記念舞台あいさつが3日、TOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)で行われ、上田監督や出演者ら19人が登場した。映画は全国124館に拡大して上映されることが決定し、上田監督は「震えが止まりません。去年の夏に撮影をしたのですが、そのときはTOHOシネマズの大スクリーンに(キャストの)みんなの顔が映るなんて思ってもいませんでした。とはいえ、どこかで映画の力を信じていたところはありました。2館から124館に広がり、奇跡としかいいようがない」と言葉を詰まらせ、感激した様子だった。
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「“感染”拡大御礼舞台あいさつ」と題されたこの日のイベント。映画上映後、観客の大きな拍手と歓声が鳴り止まぬ中、上田監督とキャストらが登場した。日暮隆之役の濱津隆之さんは「まさか自分たちが、こんな大きなスクリーンのサイズに映るなんて。こんな日が来るとは……。2館からすごいところに来た」と満面の笑みを見せた。日暮真央役の真魚(まお)さんは「自分が出演した映画を大きなスクリーンで見ることは、役者になってからずっと思っていたこと。とてもうれしいです」としみじみ。中学時代にアイドル活動を開始、舞台にも出演している松本逢花役の秋山ゆずきさんは「『カメラを止めるな!』は、私が思っていた未来よりも羽ばたいた。驚きでいっぱいです。これを機にブレークしたいです!」と力を込めた。
舞台あいさつには、しゅはまはるみさん、長屋和彰さん、細井学さん、市原洋さん、山崎俊太郎さん、大沢真一郎さん、竹原芳子さん、浅森咲希奈さん、吉田美紀さん、合田純奈さん、山口友和さん、藤村拓矢さん、曽我真臣さん、佐渡未来さん、市橋浩治プロデューサーも出席した。
映画は、「37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイブムービー!」を撮影した人々の姿を描いている。とある自主映画の撮影隊が山奥の廃虚でゾンビ映画の撮影をしていたが、本物を求める監督はなかなかオーケーを出さず、42テイクに達する。そこに本物のゾンビが襲来。監督は大喜びで撮影を続けるが、撮影隊のメンバーが次々とゾンビ化していく……というストーリー。
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