マンガ「電影少女」などの桂正和さんが、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」(ももクロ)の百田夏菜子さん主演で11月に放送されるNHKドラマ「プラスティック・スマイル」に登場するドラマオリジナルのマンガのキャラクターデザインを手がけたことが13日、明らかになった。またイラストは、桂さんがキャラクター原案を手がけた「TIGER & BUNNY」のコミカライズなどをした榊原瑞紀さんが担当したことも分かった。キャラクターのビジュアルも公開された。
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タイトルは「リエゾン・ディアーヴォロ」で、暗黒の王子が支配する異世界に迷い込んだ中学生、沢崎緑子が「リューハ」という名を与えられ、戸惑いながらも孤独な戦いの旅に出る……というストーリー。王子や仲間と関わる中で揺れ動くリューハの心を描くファンタジーという。ショートヘアのリューハ、緑の髪のノーテン、赤い髪のチーチャ、青い髪のレンチャン、ピンクの髪のキューソーの5人のビジュアルが公開された。
「リエゾン・ディアーヴォロ」は、百田さんが演じる静岡市内のプラモデルメーカー勤務の会社員、林田紬(つむぎ)が愛してやまないマンガという設定で登場する。劇中では、百田さんがリューハのコスプレに挑戦するほか、百田さん演じる紬の昔のコスプレ仲間で人気コスプレーヤーのジェン役で出演する片山萌美さん、静岡を拠点にする5人組アイドルグループ「ROSARIO+CROSS(ロザリオクロス)」も「リエゾン・ディアーヴォロ」のキャラクターのコスプレを披露する。
コスプレの衣装は特撮テレビドラマシリーズ「牙狼-GARO-」(テレビ東京系)などの衣装を手がけた「JAP工房」が担当する。
演出を担当するNHKの大橋守チーフ・ディレクターは、桂さんにキャラクターデザインを依頼した理由を「絶対、みんなが喜ぶと思ったから。桂さんしかいない」と話し、「桂先生もバットマンフリークで、コスプレには深い理解がある方。きっとこの(ドラマの)テーマに共感していただけたのではないかと、勝手に思い込んでおります」とコメント。榊原さんについても「桂さんがキャラデザインとなれば、コミカライズは榊原さんしかいないと方程式みたいなもの」と2人に絶大な信頼を寄せている。
また「リューハは、一番年が若くて、一番迷いがあって、一番協力することが苦手。(そのリューハに)紬は自分をシンクロさせている。ドラマの中で展開されるマンガを見れば、紬がリューハに引かれて、リューハレイヤーとして一貫して扮装(ふんそう)する理由が伝わる仕掛けになっている」と明かした。
ドラマは、NHK静岡放送局が初めて制作する地域発ドラマ。静岡県が全国一の出荷額を誇る模型・プラモデルや、コスプレでの地域おこしを題材に、自らの仕事や人生と向き合い、成長していくヒロインの姿を描く。脚本は、2010年公開の映画「キャタピラー」(若松孝二監督)や、連続ドラマ「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」(フジテレビ系、17年)などの黒沢久子さんが務める。全1回。放送はBSプレミアムで11月21日午後9時から。
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