直木賞作家・葉室麟さんの時代小説を人気グループ「V6」の岡田准一さん主演で実写化する映画「散り椿」(木村大作監督、9月28日公開)の新しい場面カットが21日、公開された。
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同日、北大路欣也さんや、仲代達矢さん、小栗旬さんら一足先に映画を観賞した各界の著名人からの推薦コメントも寄せられた。数々の時代劇で主演を務めた北大路さんは「ロマンあふれる時代劇の醍醐味(だいごみ)を満喫させてくれる素晴らしい作品だ!」と絶賛。本映画の配給元は東宝だが、東映の岡田裕介会長、KADOKAWAの角川歴彦会長も配給会社の垣根を越えてコメント。岡田会長は「東宝のまさに、伝統本流の時代劇でした」と話している。
映画の舞台は、享保15(1730)年。剣豪である瓜生新兵衛(岡田さん)は藩の不正を訴え出たために、時の権力に負けて藩を追放される。追放後、妻の篠(麻生久美子さん)が病に倒れ、死を迎えようとしたとき、「藩に戻りて、榊原采女(うねめ、西島秀俊さん)様を助けてほしい」と最期の願いを託す。采女は新兵衛にとってかつての友で、良きライバルであり、篠を巡る恋敵でもあったが、新兵衛の藩追放に関わる大きな因縁を持つ相手だった。新兵衛は妻の最期の願いをかなえるため、やがて采女と対峙(たいじ)する……というストーリー。
・北大路欣也(俳優)
輝く、美しい大自然に育まれ懸命に生き、生かされている人間の生き様苦しくも、悲しくも、切なくもある。それを乗り越え、力強く突き進む主人公の息遣いを感じながら、有るがままを受け入れ、人を思いやるその心の深さ、優しさに感動。ロマン溢れる時代劇の醍醐味を満喫させてくれる素晴らしい作品だ!
・仲代達矢(俳優)
新兵衛と篠と采女の間に通い合う感情は、武士の家を描きながら決して狭い「お家」に留まらない、人間の普遍的な愛のひとつの形を提示した作品だったかと思います。スクリーンにあふれる静と動のリズム、四季折々の自然の息づかい、そして、その中にある人の心の奥深い佇まいなどが、絶妙なカメラワークで捉えられていました。良い仕事をしましたね。
・岩下志麻(女優)
木村大作さんの映像がとても素晴らしかったです。武士の矜持、そして人の気持ちの動きが繊細に描かれていて、男と女、男と男の心に秘めた深い愛に感動しました。
・小栗旬(俳優)
本当に、素晴らしい映画でした。日本の古き良きサムライムービーで、そして岡田准一さんの本当に達人にしか見えない圧倒的な存在感。木村大作監督が言われていたように、昔、自分が見て憧れた先輩俳優たちに勝るとも劣らない姿が美しい映像の中に溢れており、最後の戦いでの岡田准一さんの顔・姿・形には、まさにその時代を本当に生きたのではないかという深さを感じました。僕らのこの時代に木村大作監督と岡田准一さんという俳優が出会うのは必然であったと思うし、二人がこの時代で出会えたことが奇跡的なことだなと思う映画でした。
・葉室るみ子(故・葉室麟 夫人)
耐える新兵衛の背に、男の真情が見えました。ひとのやさしさと美しさを描きたい。夫のその想いを大切に結んだ映画の情景が哀しく胸に迫り、心を奪われました。天にも届く感動をありがとうございます。大切に思う映画に出会えた。それだけで仕合わせです。
・岡田裕介(東映株式会社 代表取締役 グループ会長)
東宝のまさに、伝統本流の時代劇でした。木村監督ならではの、絵画のような美しい画の数々もすばらしく、スケールよりその丹念さを感じました。岡田准一さんも、殺陣の稽古だけでも大変そう…。目に見えぬ努力を感じました。そう…この映画には目立たない、丁寧さを深く感じました。御苦労様…。ありがとうございました。
・角川歴彦(株式会社KADOKAWA 取締役会長)
木村監督は心が美しいからこういう“美しい作品”が撮れるんですね。潔さ、儚さを奥深く描いた故・葉室先生の感動作が新たな息吹を得て映画となり万感の思いで拝見しました。
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