MD松尾のヒット解析:スパイダーマンがV3達成 「閃の軌跡」「無双OROCHI」に期待

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 人気アメコミヒーローが大活躍する「Marvel’s Spider-Man」(PS4、SIE)がV3を達成。2位以下に大差を付けています。いわゆる“洋ゲー”ファンというよりは、「モンスターハンター:ワールド」(同、カプコン)などを遊んだより幅広いユーザーの支持を集めているのが根強い人気の理由でしょう。2位以下には「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」(同、スクウェア・エニックス)、「マインクラフト」(NS、マイクロソフト)が続きました。

 また、ニンテンドースイッチオンラインの利用権も好調な売れ行き。同様のサービスとなるSIEのプレイステーションネットワークプラスと異なり、期間が長く価格も高い12カ月版が一番売れているというのが特徴です。12月に期待作の「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」(NS、任天堂)の発売を控えているため、今買うなら3カ月より期間の長い12カ月をお求めになる方が多いのかもしれませんね。

 ◇今週の動き

 シリーズ完結作となる「英雄伝説 閃の軌跡IV -THE END OF SAGA-」(PS4、日本ファルコム)がトップか。完結作ということもあって予約も上々です。続くのは「無双OROCHI3」(同、コーエーテクモゲームス)か。無双シリーズのキャラクターが勢ぞろいする人気シリーズですが、久々の続編ということもあって期待できそう。3位は「FIFA 19」(PS4・NS、エレクトロニック・アーツ)のPS4版でしょうか。ライバルの「ウイニングイレブン」がスイッチで発売されていないこともあって、スイッチ版にも注目しています。

 ◇ランキングは次の通り(9月17~23日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 Marvel’s Spider-Man(PS4)
2位 シャドウ オブ ザ トゥームレイダー(PS4)
3位 マインクラフト(NS)
4位 ウイニングイレブン2019(PS4)
5位 コナン アウトキャスト(PS4)
6位 スプラトゥーン2 オクトエキスパンション(NS)
7位 シュタインズ・ゲート エリート(PS4)
8位 マリオカート8 デラックス(NS)
9位 太鼓の達人 Nintendo Switchば~じょん!(NS)
10位 ゼノブレイド2 黄金の国イーラ(NS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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