映画「音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!」(三木聡監督、公開中)で主演の阿部サダヲさんと共演の吉岡里帆さんが18日、TOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)で一夜限定のライブを行った。2人は映画の主題歌「体の芯からまだ燃えているんだ」のデュエットバージョンを観客約450人の前で歌唱。歌とギターを務める吉岡さんは、歌唱前に「緊張する……」とつぶやき、ワンフレーズを歌ったところで「ごめんなさい! もう1回(最初から)やらせてください!」と仕切り直した。
ウナギノボリ
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演奏を一旦止めた吉岡さんは、阿部さんに「ごめんなさい」と謝り、阿部さんも「大丈夫。俺も間違えた」と話し、観客の笑いを誘った。仕切り直し後、2人の歌唱と演奏に観客は総立ちになって大きな歓声や拍手を送った。演奏を終えた吉岡さんは「人前で歌って緊張しました。みんなノってくれてうれしかった。人前で歌うの初めてなんです。(ステージに)出る前から涙が出そうになっていた」と明かし「声ってこんなに震えるんだって思いました。あんなに練習したのに……」と悔やんでいた。
吉岡さんは、同作で演じた声の小さなストリートミュージシャン・ふうか役で、ギターと歌唱に初挑戦。「映画のテーマが『やらない理由を見つけるな』で、(映画で)初めてギターや歌に挑戦して良かったと思います。こんなすてきな人たちに出会えた。またどこかで歌いたい」と充実した表情を見せていた。
映画はドラマ「時効警察」シリーズなどを手がけた三木監督が脚本も務めたコメディー。驚異の歌声を持つロックスター・シン(阿部さん)は、カリスマ的人気を誇っているが、実は歌声は「声帯ドーピング」というオキテ破りの方法によって作られたものだった。異様に声の小さなストリートミュージシャン・ふうか(吉岡さん)は、ひょんなことからシンの声帯ドーピングを知ってしまう。限界が近づく喉に焦りと恐怖を抱えるシンの最後の歌声を巡って、2人は謎の組織から追われることになってしまう……という内容。
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