女優の安藤サクラさんが主演を務めるNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「まんぷく」が好調だ。ヒロインの福子(安藤さん)と萬平(長谷川博己さん)の“まんぷく夫婦”をはじめとする愛らしいキャラクターたちと共に、人気の要因の一つになっているのが芦田愛菜さんによる語り。視聴者からも「芦田愛菜ちゃんが“福ちゃん”って呼ぶから、福ちゃんに余計に親しみを感じる」といった声が上がっている。朝ドラ史上最年少14歳で全編の語りを担当する芦田さんの思いとは……。
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ドラマの語り(ナレーション)を務めるのは今回が初めて。芦田さんは「これまでいろいろなお仕事をさせていただきましたが、“語り”のように、そのシーンの雰囲気を壊さないように声を入れていくのは、やはり難しいです」と素直に明かす。
一方で、「1話15分という短い時間の中でお芝居をより分かりやすくするためにナレーションがある」と、ある種の使命感を持って収録に臨んでいるようで、「いい意味で存在感を消して、少し離れたところから登場人物たちを見守るような存在でいられたら」と語りに対して、芦田さんならでは思いも。
また「雰囲気に合った声でナレーションするというのは、女優として“演じる”という部分に通じるところもある」とも捉えている芦田さん。ドラマは戦前から始まる「女の一代記」ではあるが、制作陣から視聴者の方々に「昔の話だ」と思われてしまわないよう「今と昔をつなぐ懸け橋」になってほしいとのオーダーがあったようで、「特に声を作ったりせずに自然体でナレーションしてほしいというリクエストもあったので、等身大の私で自分らしくナレーションさせていただいています」と明かしている。
そんな芦田さんに台本の印象を聞くと「ちょっとおっちょこちょいで、どこか周りをクスッと笑わせてくれる福ちゃんが憎めなくて、愛らしい可愛らしい女の子だなと思いました。映像を見ても、福ちゃんはみんなからの愛情をたっぷりに受けて育てられてきたことが感じられて、ほっこりと温かい気持ちになっています」と笑顔を見せる。
今後についても「本当に可愛らしい福ちゃんが、萬平さんを支える強い女性になっていくところが楽しみです」と期待し、「私もテレビの前の皆さんと同じ気持ちで福ちゃんを応援しながら、『まんぷく』という物語をより一層楽しく親しみやすいお話だと感じていただけるような語りを目指します」と力を込めていた。
「まんぷく」は、99作目の朝ドラで大阪放送局制作としては42作目。インスタントラーメンをこの世に生み出した実業家・安藤百福(ももふく)さんとその妻・仁子(まさこ)さんの半生がモデルのドラマ。NHK総合で毎週月~土曜午前8時ほかで放送。
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