ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
劇場版アニメ「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」(こだま兼嗣総監督)が8日公開される。1980~90年代に人気を集めた北条司さんのマンガ「シティーハンター」の新作劇場版。冴羽リョウ役の声優・神谷明さん、槇村香役の伊倉一恵さんらオリジナルキャストが集結することも話題になっている。約50年間、声優として活躍してきた神谷さんに、今作への思いや声優人生を振り返っての感慨などを聞いた。
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原作は85年にマンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載スタート。東京・新宿で、ボディーガードや探偵などを請け負う冴羽リョウの活躍が描かれた。87年にテレビアニメが放送されたほか、劇場版アニメ3作が製作された。
神谷さんらオリジナルキャストが再集結した今回。神谷さんは「2年前に70歳を超えて、もう無理だろうと勝手に自分で判断をして、実現しないと思っていたんです」と振り返る。新作の話が来て「驚いたのと、うれしかったのとが同時に。その後ですごく大きな不安がやってきまして」と神谷さん。「(テレビアニメ)放送当時は40代で、脂の乗り切った状態。演技力はもちろん向上しているけど、あの頃のようなテンポ、緩急で、当時のように演じられるか、ファンの皆さんの期待する冴羽リョウを演じられるか、という不安が襲ってきたんです」と率直な思いを吐露する。
ただ、「1週間ほど考えて、うれしさが勝ってしまった」と神谷さん。出演を決めてからは、収録までの約1年間、入念な準備をしたという。「外国の映画やテレビシリーズが好きでよく見ているので、自分ができそうな登場人物が出てきた時に、役に合わせて戯れに演技をしてしゃべってみるとか。あとはナレーションのお仕事をいただいた時に、歯切れの良さや滑舌をチェックしながら、それまで以上に注意深くするようにして、収録に臨みました」。
収録当日は「皆の声を聞いたら、あっという間にあの頃に戻りました。たぶんレギュラー出演者の皆さんも同じだと思いますけど、一気に時間が20年巻き戻されて……。作品が大変よくできていたので、僕の場合は、遊ばせていただいているうちに終わってしまった感じですね」とほほ笑む。
1999年放送のテレビスペシャル以来、約20年ぶりの新作。作品の時代背景も変わった。冴羽リョウを演じる上で何か変化を加えたことはあったのか? そう聞かれると「冴羽リョウというキャラクターに関しては、全くその必要は感じませんでした」と神谷さん。「自分でも思っていたんですが、台本を読ませていただいて、当時のままでいいんだなって」と語る。
「とはいえ、20年間の時代の流れがありますから」と続け、「AI(人工知能)が登場したり、ドローンが登場したり。冴羽リョウがドローンを操縦するシーンがあって『いつお前そんなことを』……と思いましたけど(笑い)」と楽しそうに笑い、「最先端のメカも登場して、時代に合わせてくれているなと感じました」と語る。
ゲスト声優として女優の飯豊まりえさんも出演する。冴羽リョウにボディーガードを依頼する女子大生で、物語の鍵を握る存在だ。飯豊さんの収録の様子を「副調整室からこっそり見ていたんです(笑い)」という神谷さんは、「第一声、最初のシーンの声と演技を拝見して、『これはすごい』と思った」という。「感性が見事に表現されていて、自然な演技だったんです。せりふの端々に可愛らしさが垣間見えて。これは実は、キャラクターを愛してもらう時にすごく大事な要素。役の向こうに見える本人を支持してもらわなければ、長くこの業界で生きていくことは難しい。すごく若いのに、女優さんだなと思いました」と絶賛する。
これまでにも「北斗の拳」のケンシロウなど、数々の大人気キャラクターを演じてきた神谷さん。冴羽リョウ役は「僕の集大成とも言うべき存在」だという。「自分の中ではナンバーワンのキャラクターですし、大事にしていたキャラクター」
そんな冴羽リョウを演じる上では、劇団テアトル・エコーの先輩たちの演技が生きているという。「当時脂の乗り切っていた山田康雄さん、納谷悟朗さん、熊倉一雄さん、皆さんが40代でバリバリの頃の芝居を見せていただいて。山田さんは普段からルパンみたいな人でかっこよくて、お芝居もころころ性格が変わる役を見事に作られて、テンポも良くて。後年の冴羽リョウに一番影響を与えてくれたのが山田さんの演技だったと思います。納谷さんは、山田さんよりさらに都会的なセンスのあるコメディーを演じられていた。冴羽リョウを演じる時は、山田さんと納谷さんの感覚をミックスして、自分の思いをそこに入れて……」と冴羽リョウ役の血肉となった体験を明かす。
デビューから約50年間にわたって第一線で活躍してきた神谷さんは「こんなに長くできるなんて、想像もしていなかった」という。「他の劇団にいたら、30歳前に辞めていたと思う。幸運にも、50年という歴史を刻ませていただいて。エコーに入って、作品との出会い、人との出会い、時代に恵まれ、ここまで来ることができたなと。振り返って、改めて自分の運の良さを再認識しました」
これまでの軌跡を、「挑戦の連続です」と振り返る神谷さん。「『シティーハンター』で自分の思いを第一段階としてクリアできた。今度は、『名探偵コナン』(の毛利小五郎役)を始めた時から、新しい自分を作っていこうと思ったんです。楽しみながら挑戦し、やってきましたね」とし、「30代の後半ぐらいから、バラエティー豊かなお仕事をやらせていただけるようになって、その全部が面白くて……。歌やナレーションもやらせてもらって。ナレーションもドキュメンタリーやバラエティー、CMで全然違うんです。それがみんな面白くて。そういう環境で、常にいろんなことに挑戦させてもらえたことが良かったのかな、と思います。自分に満足するということはないんですよね。欲張りだけど、『もっとできるんじゃないか』と思うんです」と、飽くなき探求心と向上心をのぞかせる。
「『まあ、ようやってきたな』という感慨と、『これから自分はどうなるんだろう』という思いが、正直に言うとあるんです」と現在の心境を語る神谷さん。励みになるのは、やはりこの道の先輩だという。「先を見ると、野沢雅子さんがいてくださるんですよ、見えない道の先にある灯台のように。これはものすごく励みになるし、力にもなる。お目にかかると僕以上に元気で、パワーをもらえるんです」とうれしそうに語る。
最後に、これからのことを聞くと、「これだけ幸せな声優人生を送らせていただいているわけですから、1年でも長くお仕事を続けていたい。無理だけはしたくないので、できることをコツコツ積み上げていきたい」と先を語る神谷さん。
「ただ、『シティーハンター』はそれには反するんですよ(笑い)。無理をしないとできないことではありました。でも、今できる範囲で頑張ってみよう、と思わせてくれる作品です」と再び作品への思いを明かし、「うまくいっても、シリーズ化とか続編の映画などを期待するのではなく、ルパンのように、ちょくちょくお茶の間に帰ってくるような、息の長い作品になってくれることが望みですね」と穏やかな笑みを浮かべた。
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