日本アカデミー賞:平成最後の最優秀作品賞は「万引き家族」 是枝作品が2年連続で栄誉 最多8冠を達成

「第42回日本アカデミー賞」で最優秀作品賞を受賞した「万引き家族」の関係者
1 / 136
「第42回日本アカデミー賞」で最優秀作品賞を受賞した「万引き家族」の関係者

 「第42回日本アカデミー賞」の授賞式が1日、東京都内で開かれ、映画「万引き家族」(是枝裕和監督)が、平成最後の最優秀作品賞を受賞した。是枝監督は、昨年の「三度目の殺人」に続き、2年連続の栄誉。同作は作品賞、主演女優賞、助演女優賞、監督賞、脚本賞、音楽賞、撮影賞、照明賞の最多8部門で最優秀賞を受賞した。

あなたにオススメ

 「万引き家族」は、犯罪でしかつながれなかった家族を通して、人と人との絆を描くヒューマンドラマ。2018年5月に開催された「第71回カンヌ国際映画祭」で、最高賞のパルムドールを受賞したことでも話題になった。

 授賞のスピーチで、是枝監督は「撮影からちょうど1年で、長い旅をこの作品と続けてきました。いいラストを迎えることができました」とあいさつ。

 今作で最優秀主演女優賞を受賞した安藤サクラさんは「すてきな時間をありがとうございました。本当に濃い、たった1年とは思えない1年でした。(城)桧吏、(佐々木)みゆ、やったね! ありがとう」とこの日不在だった子役の2人に呼びかけた。また、松岡茉優さんは言葉数少なく、「こういうときたいてい、物が浮かぶタイプなんですけど、本当に浮かばない……ありがとうございます……」と大粒の涙を流していた。

  ◇各賞は以下の通り(敬称略)

 最優秀作品賞「万引き家族」▽最優秀監督賞:是枝裕和監督「万引き家族」

 最優秀助演女優賞:樹木希林「万引き家族」▽最優秀助演男優賞:松坂桃李「孤狼の血」▽最優秀主演女優賞:安藤サクラ「万引き家族」▽最優秀主演男優賞:役所広司「孤狼の血」

 最優秀外国作品賞「ボヘミアン・ラプソディ」▽最優秀アニメーション作品賞:「未来のミライ」▽最優秀脚本賞:是枝裕和「万引き家族」▽最優秀音楽賞:細野晴臣「万引き家族」

 最優秀美術賞:今村力「孤狼の血」▽最優秀撮影賞:近藤龍人「万引き家族」▽最優秀照明賞:藤井勇「万引き家族」▽最優秀録音賞:浦田和治「孤狼の血」▽最優秀編集賞:上田慎一郎「カメラを止めるな!」

 話題賞・作品部門:「カメラを止めるな!」▽話題賞・俳優部門:伊藤健太郎(「コーヒーが冷めないうちに」)

写真を見る全 136 枚

映画 最新記事