公開中のディズニーの人気長編アニメーションを実写化した映画「アラジン」(ガイ・リッチー監督)の本編映像の一部が6月12日、公開された。アグラバーの王女ジャスミン(ナオミ・スコットさん)が、楽曲「スピーチレス~心の声」を熱唱するシーン。同楽曲は映画のために新たに書き下ろされた新曲で、SNSでは「スピーチレスにハマってずっとリピ!」「スピーチレスのシーン見て泣いたし、やっぱりジャスミンが好きになった!」などの声が上がるなど、話題を集めている。
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映像では、王国を乗っ取ろうとたくらむ大臣・ジャファーの罠によって幽閉されそうになるジャスミンが、自らの信念を貫くべく、衛兵の手を払いのけて、「声を上げよう! 負けない、力の限り叫べ!!」と力強く歌い上げている。
新曲は、アニメーション版の楽曲も手掛ける音楽界のレジェンド、アラン・メンケンさんと、「ラ・ラ・ランド」(2017年)でアカデミー賞とゴールデングローブ賞の主題歌賞のダブル受賞を果たし、「グレイテスト・ショーマン」(同)の楽曲も担当したベンジ・パセックさんとジャスティン・ポールさんが手がけた。
新曲誕生のきっかけについて、パセックさんとポールさんは、「アニメーション版を改めて見返したとき、ジャスミンがジャファーと結婚させられそうになるシーンで、ジャファーが『喜びで声も出ないようですな』とジャスミンに言うんだ。それがヒントになったんだよ」と明かした。
一方、メンケンさんは、「私はこれまでにたくさんの曲を書いてきて、どの曲も愛しているが、我ながら驚く瞬間がある。『スピーチレス』のデモを聴いたとき言葉を失ったよ! 本当に特別な曲に仕上がったね!」と振り返り、「ベンジとジャスティンとの仕事は最高でした! 私が曲を作り、彼らは作詞を担当していました。彼らと同じ部屋にいるだけで、私の曲作りに影響を与えるのです。彼らはポップチャートにずっと多く触れていますから、とても素晴らしいコラボになりました」と制作秘話を語った。
「アラジン」は、人生を変えるチャンスを待つ青年・アラジンと、新しい世界に飛び出したい王女・ジャスミンとの身分違いのロマンスと、三つの願いをかなえる魔法のランプをめぐる冒険を描いた物語。劇場版アニメが1993年に日本で公開された。実写映画では、アラジンをメナ・マスードさん、ジャスミンをスコットさん、ランプの魔人・ジーニーをウィル・スミスさんが演じる。日本語吹き替え版は「プレミアム吹替版」と銘打たれており、アラジンの声を俳優の中村倫也さん、ジーニーの声を声優の山寺宏一さんが担当している。
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