ダンダダン
第6話「ヤベー女がきた」
11月7日(木)放送分
人気ゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」の二宮飛鳥役などで知られる新人声優の青木志貴さん。自身を「ボク」と呼ぶ“ボクっ娘”で、“魔王”のニックネームで「League of Legends」などのオンラインゲームをがっつりやり込むコアゲーマーという異色の経歴も併せ持つ青木さんが、その独自の視点で自身の歩みやさまざまな思いを語ります。
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こんにちは、青木志貴です。前回のコラムに書いたFF14。このゲームがもうすぐ大型アップデートを迎えます! ボクも今からとても楽しみにしていて、アップデートに向けて毎日コツコツ遊んでおります。やはりどのゲームも、大型アップデート前のお祭り感は最高ですね!
さて、今回は以前も少しお話しした「推(お)し」について。みなさんには「推し」っていらっしゃいますか? アイドルでも、声優でも、アーティストでも、二次元でも……。もちろんボクにも推しがいます! リアルの芸能人だったりには疎いので、専ら二次元の推しですが……(笑い)。
そんな推しについてですが、アイドル活動をしている知人から、最近こんなお話を耳にしました。「私のことを推してくれてた人が推し変してしまった。悲しすぎるし許せない」。
「推し変」。
聞いてわかるとおり、推しているアイドルやタレントさんなどを変えることです。前までAちゃん推しだったけど、この前のライブを見てからBちゃん推しに変わっちゃったわ~!みたいなことです。僕の知人のアイドルちゃんは、自分を推してくれていた人が別のアイドルちゃんを推すようになってしまって、とても悲しがっていたのです。もう顔も見たくないし、来ないでほしいレベルのショックの受け方でした。大袈裟と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ボクも少なからずその子の気持ちはわかります。
ボクの場合、「もうキライ!顔も見たくない!」とはなりませんが、「ボクが失望させてしまったんだろうな」とか、「飽きられてしまったんだなあ」とか。とにかく自分がダメだったから推しがいなくなってしまったって考えるタイプです。もしくは、「ボクよりももっとすてきで魅力的な方が見つかったんだ、それは仕方ない」って思うようにしてます(笑い)。
推し変によって多少のダメージを受ける点は変わりませんが、ダメージを受けた際の発散の仕方、処理の仕方は人それぞれということですね。中には「自分以外に推しをつくったら、許さないんだからね……?」なんていうヤンデレ気質のアイドルちゃんもいるんだとか。推しのアイドルにそこまで言わせるなんて、それはそれで幸せすぎませんか…?(ポジティブ)
また、推している側の意見として、「どうせ自分なんてたくさんいるファンの中のひとりにすぎないし、自分が推し変したって気づかないでしょー」とお考えの方もいらっしゃると思います。確かに気づかないこともあるかもしれません。
しかしながらそれは推してくださっていた方の熱量にもよるとボクは考えております。「どんなに熱心に推しても覚えてもらえない!」というファンの方や「どんなに推してもらってもファンは覚えられない!」なんてアイドルちゃんもいるかもしれません。
でも、意外とアイドルちゃんやそういうお仕事をしている人って、熱心に推してくださってる方のことは覚えているのです。現場に頻繁に顔を出してくださる方はもちろん、ボクの場合はお手紙をたくさんくださったり、ツイッターでいつもリプをくださったり、配信でたくさんコメントしてくださったり……。そういう方は自然と覚えるものなんですよね(特に名前を変えずにずっと推してくださったりしてる方だとなおさら!)。だから意外と「推し変してもどうせ気づかれないし」と思っている方がいても、気づかれていたりするものです。
ボクも「○○さん、見かけないなぁ」とか「●●さんんこなくなったなぁ」なんて思っていると、やはりボクじゃない別の推しを見つけて“推し事”に励んでらっしゃったりもしましたし、意外とこういう仕事をしている人は、見ているし気づいています。だからって推し変した人を責めたりすることは絶対にないですけどね!(笑い)。最初に言ったように、ボクは「自分がダメだから推し変された」タイプの人間であり、「もっとすてきな推しが他に見つかったから仕方ない」タイプの人間でありますので!
ただ我々にとって推してくださる人は財産なので、悲しくない、寂しくないといえばうそになってしまいますから「どうぞ遠慮なく推し変してくれや!YEAH!」みたいななんでもウェルカムテンションでお送りすることはありませんが……(笑い)
「推し変されて悲しい、許せない」と思ってしまうあなたへ。
確かに悲しいし、裏切られたような気持ちになってしまうかも。でも推し変されたとしても、それまでに推してくれていた気持ちはうそじゃないし、もらったものがたくさんあったはずです。
ファンが大事だと思う気持ちが強いからこそ出てしまう「悲しい」「寂しい」「許せない」という感情ですよね? 何かやらかしてしまったりして、自分に非があって推し変されてしまったのなら、自分が悪いということはわかっているはず。そこを見直せばいいのです。
自分に非がないのに推し変されてしまったのなら、もしかしたら飽きられたのかもしれないし、なにか事情があったのかも。他にもっとすてきな推しが見つかったのかも。何か事情があったのなら仕方ない。もし飽きられてしまったり、他に推しが見つかったのなら、その人に負けないくらい、また推してもらえるくらい、更に自分を磨いてすてきになれば良いのです。ボクはそうやっていつも自分に言い聞かせつつ、負けず嫌い根性で無理やり前を向いています。
推し変したことのあるあなたへ。
以前の推しは、意外とあなたのことを覚えているかもしれないし、推し変されたことに気づいているかもしれません。あなたが思った以上に、ショックを受けていることもあるかも。でも決してあなたが悪いわけではありません。これは仕方のないことです。
「一番好き」は不変の感情ではないし、生きている限り「飽き」は来るものです。やむを得ない事情で“推し事”自体を辞めてしまった方もいらっしゃるかもしれません。それでも、以前の推しのことを「嫌い」になって推し変したわけでないのなら、たまに思い出したときや気が向いたとき、ちょっと興味が出たときで構いませんので、また「気軽に」推していただけたらうれしいと思います。
どうかあまり重く考えず、「気まずいなぁ」なんて感情も気にせず、一番の推しでなくても構いませんので、応援してくださるとうれしいです。うれしいはずです。どんなささいなことでも。
ボクがこのコラムで言いたいのは、「推し変」が悪いことではないよ、ということ。きっとまた自分を成長させてくれるし、もっともっと今居るファンを大事にしようと思えるはず。そして推してくださっている皆さんも、推し変することで気まずさや申し訳なさを感じず、楽しく推し事してください!
お互いがお互いにとって、よい関係であり続けられますように! そんなボクの「推し変」への考え方でした。
あおき・しき 1月14日生まれ。162センチ、AB型。「アイドルマスターシンデレラガールズ」の二宮飛鳥役など。声優、タレントと多方面で活動中。ゲーマーとしても「魔王」の愛称を持つコアゲーマー。
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