佐々木恭子アナ:「Live News it!」魅力は「ニュースと視聴者の距離が近い」

佐々木恭子アナウンサー
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佐々木恭子アナウンサー

 フジテレビの報道番組「Live News it!」(平日午後4時50分〜7時)の情報キャスターとして活躍している同局の佐々木恭子アナウンサー。同番組には、メインキャスターとして加藤綾子さん、同局報道局解説委員の風間晋さん、木村拓也アナも出演。取り扱うニュースによっては出演者同士が和気あいあいと盛り上がったり、柔らかい雰囲気の中でニュースについて議論するのが特長だ。「ニュースと視聴者の距離が近い」とその魅力を語る佐々木アナに、番組作りの裏側などを聞いた。

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 ◇放送数秒前までニュースを議論

 佐々木アナは東京大学卒業後、1996年に同局入社。現在は「Live News it!」のほか、「ワイドナショー」(毎週日曜午前10時)にも出演。10歳の長男と6歳の長女がいる。

 「Live News it!」の「it!」は「そうそう!」「それそれ!」といった共感をイメージ。「今知りたい『それ!』を届ける」がテーマで、ニュースを通じて視聴者と今日一日を共感できる番組を目指している。

 佐々木アナは「出演者、スタッフと、毎日、あれやこれやと頭を突き合わせ腹を割りながら、放送数秒前まで話し合って制作に携わっています」と力強い口調で語る。「例えば、子育てに関するニュースがあると、育児中の私に加藤キャスターが『このニュースはどう思いますか?』などと聞きに来たりして、いろいろと材料を集めています」と明かす。

 「加藤キャスターが視聴者と一番近いところに立って発言し、風間キャスターがニュースの詳しいポイントを語る。そういう部分がブラッシュアップされていくと、番組コンセプトの視聴者の『気になっていた』という部分への共感に、もっとつながっていくのかなと考えています」と真剣な表情を見せる。

 ◇相手にとって心地の良い声を追究 加藤綾子の「全体を包み込む声」に感心も

 佐々木アナは、同アナウンサーたちの能力向上のため、ナレーターや演出家を講師として招いて、ナレーション技術を学んだり、ボイストレーニングをする「スキルアップ研修」にも率先して力を入れている。

 佐々木アナの目標は「もう一度あの声を聴いてみたいと思ってもらえるアナウンサー」だ。番組出演前に、歌舞伎の演目で、登場人物の口上の一部を使う「外郎(ういろう)売り」を発声・滑舌練習のルーティンとしてきた。「スキルアップ研修」でボイストレーナーから発声の仕方などを学び、「外郎売り」を3パターンのトーンで練習してから番組に出演している。「どの声で話すことが、相手にとって心地良いのか、そして説得力が生まれるのか」を追究しているのだ。

 佐々木アナは、加藤キャスターの「全体を包み込む声」に感心したことがあるという。「私が育休中にバラエティー番組を見ていて、出演者の方たちがどんなに盛り上がっていても『次、行きます!』とかっていう声が通るんですよね。アナウンサーの先輩として『声すごいね』って、メールしちゃいましたね(笑い)」とちゃめっ気たっぷりに語る。「Live News it!」のメインキャスターを務めるようになってから「いろいろな声の表情を使っていて、上手になったなって思います。これからも加藤キャスターを支えながら一緒に頑張っていきます」と、優しい表情で語っていた。

 佐々木アナたちが、今後も、ニュースを通じて視聴者をどのように共感させるのか期待だ。佐々木アナは月~水曜に出演。

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