斎藤工:2年ぶり「最上の命医」SP放送へ シリーズ史上最悪の状況でオペ…

斎藤工さんが主演を務める「ドラマスペシャル『最上の命医 2019』」の場面写真(C)テレビ東京
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斎藤工さんが主演を務める「ドラマスペシャル『最上の命医 2019』」の場面写真(C)テレビ東京

 俳優の斎藤工さん主演のスペシャルドラマ「最上の命医 2019」(テレビ東京系)が今秋放送されることが8月3日、分かった。「最上の命医」は2011年1月期に放送された連続ドラマで、2016、17年にスペシャルドラマを放送。今回は第3弾で、約2年ぶりに小児外科医・西條命(斎藤さん)が帰ってくる。誘拐や脱獄、病院テロといった、シリーズ史上最悪の極限状態で、命が最難関オペに挑むという。

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 「最上の命医」は、橋口たかしさんの医療マンガが原作で、自ら病に侵されながらも、消えそうな小さな生命に極限まで向き合う小児外科医の命の活躍を描いてきた。

 今作は、小児外科医の西條命は、看護師の多岐川菜月と共に房総の田舎町の診療所で臨時医師として働いていた。チョークをかじる異食行動の女児・中園柚をケアする一方、手術不可能と診断された男児をオペで救うため、東房総医療センターの中込隆三院長の協力要請を受けていた。そんな中、房総刑務所に服役していた佐久間耕作が脱獄したというニュースが世間を騒がす。そして柚が突然姿を消してしまい……という展開。斎藤さん以外のキャストは、後日発表される。

 「ドラマスペシャル『最上の命医 2019』」は、2019年秋放送(日時は未定)。

 ◇斎藤工さんのコメント

 ――ドラマスペシャル3作目、2年ぶりの「最上の命医」となりますが、いかがですか?

 2年前に撮影が終わった時に、やり尽くしたという思いはありましたが、脚本家の方が変わり、新たな角度でこういう展開があるのかという題材の作品になったと思います。同時に、8年やらせていただいていると、医療器具や医学の進化が目に見えて僕でも分かるくらいに変わってきていて、開胸するオペが少なくなったり、AIがどんどん医療の中に取り入れられたり、常にこの作品は時代のターニングポイントに置かれているなということを今回感じました。

 ――斎藤さんにとって「最上の命医」とはどんな作品ですか?

 この作品に関しては、俳優業を超える感情があります。2011年の連続ドラマ放送中、東日本大震災が起こって、震災3日後の3月14日が「最上の命医」の最終回でした。昨年も、被災地に行ったのですけど、報道されているニュース以外にも、ドラマやバラエティーなど、そういうものを被災者の皆様が見たいという気持ちがあるのではと感じました。「最上の命医」はドラマではあるのですが、内容も含めて、意味深い作品になったと感じています。

 放送後にも途絶えることなくこの作品の掲示板への書き込みが今も続いています。その中には、医療の世界を目指しますと書き込んで、8年たって実際に医者になったと報告してくださる方もいるんです。

 職業を提示できたり、医療に対する小児外科不足ということを提唱するきっかけを作れて、作品を続ける意義を実感しますし、点ではなく線になっている作品なんですよね。それは、受け取ってくれた視聴者の方が紡いでくれているというのも事実です。掲示板の声が途絶えなかったというのが、続いていく決め手になったんじゃないかなと思います。

 ――今回の見どころは?

 今回の物語は一見かなり究極の状況ではあるのですが、今や報道になっているニュースの方がドラマを超えてしまっている、そういう凄惨(せいさん)なニュースも多いというのも事実です。正義と悪の見え方が一つ角度を変えるとまた違う見え方をしてくるという部分は、とてもタイムリーだなと思いました。僕らが報道によって知っているものは、一つの側面だと思うんです。今回の物語は、悲しさを含みつつも、医療ドラマという以上に、実は家族の物語として少し違う角度にメスを入れているんじゃないかなと思っています。

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