この世界の片隅に:NHKで地上波初放送 視聴率8.3%

NHKで地上波初放送された劇場版アニメ「この世界の片隅に」のビジュアル (C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
1 / 1
NHKで地上波初放送された劇場版アニメ「この世界の片隅に」のビジュアル (C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

 こうの史代さんのマンガが原作の劇場版アニメ「この世界の片隅に」(片渕須直監督)が、NHK総合で8月3日に地上波初放送され、平均視聴率は8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。

あなたにオススメ

 「この世界の片隅に」は、「漫画アクション」(双葉社)で連載され、2009年に「文化庁メディア芸術祭」のマンガ部門優秀賞を受賞したこうのさんのマンガ。戦時中、広島・呉に嫁いだ18歳のすずの生活が、戦争の激化によって崩れていく様子が描かれた。

 劇場版アニメは、主人公・すずの声を女優ののんさんが担当。2016年11月に公開され、いわゆる“単館系”の作品だったが、異例のヒットを記録し、日本アカデミー賞で最優秀アニメーション作品賞を受賞。アヌシー国際アニメーション映画祭で長編部門審査員賞を受賞するなど、海外でも高い評価を獲得し、日本国内でも、DVD発売、配信後も上映が続き、上映期間は900日以上となった。

 物語は、1944(昭和19)年2月、18歳のすずが、突然の縁談で軍港の街・呉へとお嫁に行くことになる。新しい家族は、夫・周作、そして周作の両親や義姉・径子、めい・晴美。配給物資がだんだん減っていく中でも、すずは工夫を凝らして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し、時には好きな絵を描き、毎日の暮らしを積み重ねていく。1945(昭和20)年3月、呉は、空を埋め尽くすほどの艦載機による空襲にさらされ、すずが大切にしていたものが失われていく。それでも毎日は続く。そして昭和20年の夏がやってくる……という内容。

アニメ 最新記事