注目映画紹介:「イソップの思うツボ」「カメ止め」製作陣再び! 新たな味わいのネタバレ厳禁作 “女性仮面ライダー”も出演

映画「イソップの思うツボ」の一場面 (C)埼玉県/SKIP シティ彩の国ビジュアルプラザ
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映画「イソップの思うツボ」の一場面 (C)埼玉県/SKIP シティ彩の国ビジュアルプラザ

 インディーズ作品として昨年、異例の大ヒットを記録した映画「カメラを止めるな!(カメ止め)」(上田慎一郎監督)のスタッフが再集結した映画「イソップの思うツボ」(浅沼直也監督、上田慎一郎監督、中泉裕矢監督)が8月16日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開される。複雑な家庭環境で育った3人の少女が出会い、そこから巻き起こる騒動を描く。9月にスタートする特撮ドラマ「仮面ライダーゼロワン」(テレビ朝日系)で、シリーズで初めて番組開始時から登場する“女性仮面ライダー”を演じる井桁弘恵さんが、ヒロインの一人として出演することも話題だ。

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 家族の仲も良く、カメだけが友達という内気な女子大生の亀田美羽(石川瑠華さん)、人気タレント家族の娘で、恋愛体質の女子大生の兎草早織(井桁さん)、父と復讐(ふくしゅう)代行屋を営み、その日暮らしの生活を送る戌井小柚(紅甘さん)。カメ、ウサギ、イヌの名を持つ3人の少女が出会い、予測不能のだまし合い、バトルロワイヤルが繰り広げられる……というストーリー。

 あれよあれよという間に社会現象にまでなった「カメ止め」の上田監督、助監督だった中泉さん、スチール担当の浅沼さんの3人で共同監督・脚本を担当。3人の少女が登場し、青春物語が進行……と思いきや、想像とは異なるだまし合いへと発展し、まさに予測不能な展開に。家族愛や人間愛を物語の軸とするのは「カメ止め」と同じだが、決定的に違うのは人の弱さや本音をえぐり出していること。登場人物たちのだまし合いに翻弄(ほんろう)されるだけでなく、今作にも仕掛けられた“どんでん返し”による二重トラップには、カタルシスさえ感じた。3人の監督の思惑や演出が刺激的に融合し、作品の宣伝文句の一つ「騙(だま)される!」の通り、奇想天外で予測できない展開にどっぷりつかると楽しい。(遠藤政樹/フリーライター)

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