大林宣彦監督と妻でプロデューサーでもある恭子さんを追ったWOWOWのドキュメンタリー番組「ノンフィクションW 大林宣彦&恭子の成城物語[完全版]~夫婦で歩んだ60年の映画作り~」のティーチインが11月1日、東京・六本木で開催中の第32回東京国際映画祭内で行われ、番組の企画・構成を務めた犬童一心監督と演出・撮影の高橋栄樹監督が登場。犬童さんと高橋さんが、大林監督の撮影裏話を次々と披露した。
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大学時代に8ミリフィルムで映画を作り始めたという犬童さんは、「年代的にも大林さんは、そういう人たちにとっての指針。8ミリからCM、それから映画界に入り、自分のプロダクションで映画を作ってきた開拓者」と大林監督への敬意を口にし、「(撮影で)長いスパン一緒にいて思ったのは、想像以上に全身全霊で映画作家。大林さんがテレビもCMも映画もいっぱい作り、作り続けているのはすごいなと思う。それをどこかでわかっていたけど、本当にそうだなと思った」と映画にかける情熱に感心していた。
元々は大林監督を「撮る気はなかった」と話す犬童さんだが、「高橋さんが大林さんを撮りたいと言って。ただ大林さんは“反戦の映画作家”と分かりやすい視点で語られることが多いけど、僕が撮るなら恭子さんの話だなって」と経緯を説明。「奥さんと一緒にやってきたという視点なしで大林さんを語っても、僕の中では偏ったものに見えてしまう。それで相談してこういう感じになった」と明かした。
また、「大林さんはしゃべり始めるとすぐ3時間ぐらいしゃべる。(今作は)80分ほどだけど、大林さんから同じ内容の話を聞いたら1週間はかかる(笑い)」と犬童さんが親しみを込めて語ると、高橋さんも、「監督一人で話すと、すごく長くきちんと、とうとうとお話しされるのですが、今回は恭子さんがご一緒。さすがの監督も恭子さんが話し始めると、黙っちゃうというか聞き手に回られていた。その掛け合いもほかでは見られない大林さんの姿でした」と話し、観客の笑いを誘っていた。
番組は、1977年の商業映画監督デビュー以来、日本映画界のトップランナーであり続ける大林監督と、約60年以上公私にわたり大林監督を支え続けてきた、妻でありプロデューサーでもある恭子さんの“唯一無二”の絆に迫る。WOWOWで、11月17日午前10時から放送。
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