ドロヘドロ:どんどん殻を破る近藤玲奈に注目 初共演の高木渉とパートナー対談

アニメ「ドロヘドロ」に声優として出演する高木渉さん(左)と近藤玲奈さん
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アニメ「ドロヘドロ」に声優として出演する高木渉さん(左)と近藤玲奈さん

 「ゲッサン」(小学館)などで連載された林田球さんのマンガが原作のテレビアニメ「ドロヘドロ」が、1月12日からTOKYO MX、BS11ほかで順次、放送される。原作は、2000年から約18年間連載され、ダークな世界観、カオスな展開などが人気を集めた。アニメは、魔法で顔をトカゲにされてしまった記憶喪失の男・カイマン役の高木渉さん、相棒のニカイドウ役の近藤玲奈さんのほか、堀内賢雄さん、細谷佳正さん、小林ゆうさんら豪華声優陣が集結。個性的すぎるキャラクターを演じる。初共演でパートナーとなった高木さん、近藤さんに、アフレコについて聞いた。

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 ◇アドリブにも負けない近藤玲奈

 ーー原作を読んだ印象は? 強いな! 芯があるな!

 高木さん 登場人物はマスクをしていて異様な世界観で、結構グロテスクな描写も出てくるので、初めは僕にできるのかな? という思いがありました。コアなファンの方も多い作品ですし、期待に応えられるのかな? という心配もありました。でも、読み進めていくうちにどんどんハマっちゃって、アフレコが始まれば皆さん面白いし、実際に関わらないと分からないことたくさんあるんだな……と感じました。

 近藤さん 以前から、ダークファンタジーや、これまで演じたことがない役に挑戦したかったので、すごくうれしかったです。勝ち気なヒロインは初めてで、どうしてもやりたかった作品です。悩みながらも、楽しみました。

 ーー近藤さんはダークな作品も好き?

 近藤さん 好きですね。「ドロヘドロ」はキャラがいとおしいですし、没頭して原作を読んでいました。

 高木さん 割と男の人の方がビビりじゃないですか? 僕はビビりですよ(笑い)。女性の方が強いんじゃないかな。

 ーーお二人は初共演です。パートナーを演じましたが、お互いの印象は?

 高木さん 意外に男っぽいのよ。酔っ払うと蹴るの。

 近藤さん お酒、飲めないです……。

 高木さん ははは、それは冗談ですが、玲奈ちゃん可愛らしいじゃないですか。最初はどうなるかな? と思っていたのですが、演じるうちにどんどん殻を破ってニカイドウになっていきました。一緒にお芝居でキャッチボールするのが楽しかったです。いいパートナーになりましたね。

 近藤さん 高木さんがカイマン役と聞いて、すごくうれしかったです。パートナーですし、付いていかないと!という気持ちでした。ニカイドウは引っ張る役なので、負けずに頑張らないといけませんし。

 高木さん 第1話からひるまないな!と思って見ていました。僕の変なアドリブにもブレないし。強いな! 芯があるな! って。

 近藤さん ニカイドウとしてマイクの前に立ち、覚悟してお芝居に没頭していました。

 ーー近藤さんはニカイドウ的なところもある?

 近藤さん 私もがさつなところもあり、ニカイドウに似ているかもしれません。音響監督の藤田(亜紀子)さんに、私の中のニカイドウを引っ張り出していただき、どんどん殻を破っていけました。第1話はガチガチに緊張していたのですが、「下水管から生まれ変わりましょう!」と言っていただけたんです。きれいなだけではなくて、汚くてもはじけて演じる……というアドバイスで、距離感やテンションを調整しながら演じることができました。

 高木さん 僕は藤田さんの演出は好きですね。五十過ぎの僕に「オヤジになりすぎないように」「フレッシュに!」とディレクションしていました(笑い)。「下水管」もそうだけど、例えが何か面白いんですよね。藤田さんを信じて演じていれば間違いなしですね。

 ◇高木渉は学校の先生みたい?

 ーーアフレコの様子は?

 高木さん 楽しかったですよ。声優陣がみんな個性的でキャラクターにすごく合っている。テストが終わると笑ってばかりでした。

 近藤さん 笑いをこらえるのが大変(笑い)。高木さんが学校の先生みたいなんで、盛り上げてくださるんです。印象的だったのが、高木さんがみんなに好きなみそ汁の具とみそをアンケートしていたことです。

 高木さん 待ち時間にそういうことを聞くことがあるんです。共通の話題で盛り上がると、一体感もできますからね。

 近藤さん 和みました。優しい先輩ばかりでうれしかったです。

 ーー最後に今年の抱負を教えてください。

 高木さん 月並みですが、健康維持ですね(笑い)。あとは、いい作品に巡り合って、さらに役者として成長したいですね。

 近藤さん 昨年の目標は余裕を持つことでしたが、今年も続けていきたいです。焦ってしまいがちなので、余裕を持ってお芝居に集中して、一つ一つのお仕事を丁寧にしていきたいです。「ドロヘドロ」は、自分の人生の転期になるような作品になったと思いますし、新しいアプローチもできました。素晴らしい先輩、スタッフの方と作品を作ることができたことが本当にうれしいです。

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