大森南朋:長澤まさみらと“舞台”語る 主演作「神の子」がWOWOWで放送 

舞台「神の子」の様子 撮影:引地信彦
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舞台「神の子」の様子 撮影:引地信彦

 俳優の大森南朋さんが主演、女優の長澤まさみさんがヒロインを務めた舞台「神の子」が、3月20日にWOWOWで放送される。「神の子」は、大森さん、俳優の田中哲司さん、同作の作・演出などを担当した赤堀雅秋さんによる演劇ユニットの最新作で、番組では、舞台本編に加え、田中さん、大森さん、赤堀さん、長澤さんの座談会なども放送。舞台について語った4人のコメントが公開された。

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 「神の子」は、時にぶざま、時に滑稽(こっけい)な、ダメでありながらも愛すべき人間たちのリアルな姿をユーモアを交えて描き出した舞台。路上で警備員として働く独身で貧乏な池田守(大森さん)、五十嵐健(田中さん)、土井春彦(でんでんさん)。3人はいつもそろってなじみのスナックに行き、日曜にはパチンコに通うという毎日を過ごしていた。そんな生活にうんざりしつつも、抜け出すほどのやる気もない池田は、ある日、田畑美咲(長澤さん)、斎藤真理子(石橋静河さん)というきれいな女性と出会う。池田は、彼女たちの誘いを受けて、街頭でのゴミ拾いのボランティアに参加。やがて、池田は田畑との出会いにほのかな夢を見るが……というストーリー。

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 赤堀さん:僕は、舞台と映画をあまり線引きしていなくて、自分自身が今作りたいものをただ純粋に作っているだけなんです。舞台に対して特別な“俺は演劇人なんで”みたいな自覚も思い入れもないんですよ。

 大森さん:舞台に出る季節、時期といいますか、それだけをずっとやり続けるという楽しみもありますし、緊張感も毎日のことですし、それを楽しめるようにしていきたいなという感じです。自分と向き合う、それができる場というのはなかなか映像ではないのかと思います。

 長澤さん:定時に帰れるのがいいですね。映像の仕事をやっていると、すごく不規則な生活になってしまうことが多いのですが、なんとなく自分の人間らしさがなくなっていく感覚があって。定時で帰れる生活をした場合、ちょっと人間らしい自分を感じられるし、お芝居にもちゃんと向き合えている気がする。自分を整える場所でもあり挑戦する場所でもあって、自分のためになっている感覚があって勉強になっていますね。

 田中さん:舞台って自分にとってちょっとしんどいという認識です。でも避けては通れない。特に翻訳物の時に、心のどこかで拒絶しているような逃げたくなるような気持ちがあるんです。ただ赤堀くんの舞台はそれがないんですよ。トントントンって舞台に出ていけるっていうか、そんな手汗もかかないし。毎日楽しくて“2ステ”もそんなに苦痛じゃないですよ。

 *……番組「大森南朋×長澤まさみ×田中哲司『神の子』作・演出・出演 赤堀雅秋」は、3月20日午後9時15分からWOWOWライブで放送。

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