俳優の窪田正孝さん主演で、3月30日にスタートする2020年度前期のNHK連続テレビ小説（朝ドラ）「エール」の第1週「初めてのエール」（3月30日～4月3日）がこのほど、報道陣に公開された。第1回の冒頭に流れるプロローグは、紀元前1万年の原始時代からスタートするという斬新な映像になっていることが明らかになった。

あなたにオススメ

来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹”　朝ドラヒロインまで手が届くか

　プロローグは、軽快かつコミカルに“はるか昔から音楽がいかに人生の中に存在しているか”を描いており、主演の窪田さんに加え、ヒロイン役の二階堂ふみさんも登場。原始時代や西部開拓時代の恋人同士に扮（ふん）し、現代パートではフラッシュモブも取り入れられている。

　窪田さんは「第1回の冒頭から、軽快かつコミカルに“はるか昔から音楽がいかに人生の中に存在しているか”を描いていて、大きなインパクトがありました」と印象を明かしており、「本当に短いシーンなんですが、西部開拓時代の教会でカウボーイ姿で泣いているところですね。細かい指示なく、すぐ本番、ワンカットで撮影したので印象に残っています。皆さんが歌ってくれた賛美歌も美しかったですし、ひつぎの中の神秘的な二階堂さんの表情も可愛かったです」と語っている。

　第2回以降は主人公の古山裕一（窪田さん）の子供時代が描かれ、裕一は子役の石田星空（せら）さんが演じている。

　窪田さんと石田さんは以前、窪田さん主演で昨年4月期に放送されたフジテレビ系“月9”ドラマ「ラジエーションハウス～放射線科の診断レポート～」（フジテレビ）でも共演。窪田さんは「石田くんとは以前共演したことがあって、ピュアな心を持っていて、求められた役をきちんと演じるという印象がありました」といい、「今回、裕一の真っすぐな目やナイーブなところを表現していて、（第1週の）運動会のシーンもつい応援してしまいました。唐沢寿明さんとの父子の基盤もしっかりと作ってくれたと感じています」と感謝していた。

　「エール」の主人公は、福島県の作曲家・古関裕而（ゆうじ）さんがモデル。古関さんは全国高等学校野球選手権大会の大会歌「栄冠は君に輝く」、プロ野球・阪神タイガースの応援歌として知られる「六甲おろし」などを手がけたことでも知られる。ドラマは昭和という激動の時代に、人々の心に寄り添う曲を数々生み出した作曲家、裕一（窪田さん）とその妻・音（二階堂さん）の物語となる。