メディアミックスプロジェクト「カゲロウプロジェクト」のクリエーター・じんさんと、アニメ「交響詩篇エウレカセブン」の脚本家・佐藤大さんがタッグを組んだことも話題のテレビアニメ「LISTENERS リスナーズ」(MBS、TBSなどの深夜アニメ枠・アニメイズムで放送中)。スクラップの街で暮らす少年エコヲ・レックが、体にインプットジャックの空いた謎の少女ミュウと出会い、共に世界を旅する姿を描いている。じんさんにアニメ制作の裏側を聞いた。
ウナギノボリ
解説:新たな“最高峰”を目指したガンプラ 45周年のこだわりとは
「見せたかった」で言えば、個人的には第1話のエコヲが「死にたくない」と叫ぶシーンでしょうか。自分の音楽もこういう考えから始まったので、何か感じていただけたらうれしいなと思います。
音楽をテーマとするのであれば「バンド作品」を作るのが筋とは思ったんですが、とても数が多いですし、ロボットをメタファーとして音楽を語った方が、逆に伝わることもあるんじゃないかなと考えました。でも、バンド作品もいつかやってみたいです。
本当にそうですね……。チームプレーで作っているので、自分の気づかぬところでマニアックな音楽ネタが入ってたりして「やられた!」と思うこともあります。僕個人としては「ロックは最高だからロックを聴け!」というような考えでは作っていないです。押し付けがましいのは嫌なので……。ですが、もし作中登場するキャラやせりふ、ロボットやギターサウンドなどを少しでもすてきだなと思っていただけたのなら、ぜひ、由来なんかも調べてもらいたいです。
それこそ「巨人の肩の上に立つ」という感覚です。憧れの作品を作った方々と共に、緊張しながらも全力で取り組みました。自分は一番の若輩でしたが、チームの皆さんは色眼鏡で接したりせず、本当に友達のように取り組んでくださいました。多分一生忘れがたい現場です。
「伝えたいことを伝えるための手法」という意味で、自分の中ではあまり違いはないんですが、強いていえば「音楽は抽象表現」「文芸は写実表現」という部分が違いで、常に挑戦しているところかもしれません。音楽から物語は生まれませんが、シーンが生まれる感じはあります。それをつないでいくと、物語になる、という感じでしょうか……。難しいですね。
今作では音楽と文芸をセパレートする作り方をしましたが、次はもっと融合した作品を作ってみたいです。あとは服作りです。ファッションブランドをやりたいです。なんにせよ、今後も楽しんでもらえるものを作りたいです。
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