テレビ試写室:「美食探偵 明智五郎」第4話 放送コードギリギリ? 仲里依紗が狂気の演技、サスペンス映画並みの緊迫感

連続ドラマ「美食探偵 明智五郎」第4話の場面写真=日本テレビ提供
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連続ドラマ「美食探偵 明智五郎」第4話の場面写真=日本テレビ提供

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は、5月3日午後10時半から放送される俳優の中村倫也さん主演の連続ドラマ「美食探偵 明智五郎」(日本テレビ系)の第4話だ。

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 ドラマは「海月姫」「東京タラレバ娘」「偽装不倫」などで知られる東村アキコさんのマンガ「美食探偵-明智五郎-」(集英社)が原作。中村さん演じる探偵・明智五郎が類いまれなグルメの知識を使って殺人事件を解決しながら、殺人鬼へ変貌した主婦マリア(小池栄子さん)と対決する“恋する毒殺サスペンス”。

 第4話には、夫の‟解体”を試みる主婦“れいぞう子”こと桐谷みどり役で、仲里依紗さんが出演する。姑(しゅうと)から送られてくる手料理が冷蔵庫を埋め尽くすことにストレスを感じる主婦・みどりが、マリアに背中を押され、夫・和宏(落合モトキさん)を殺害。和宏の同級生だった明智は、同窓会を無断欠席した和宏を心配し、自宅へ向かう。そのころ、和宏の死体はマリアに派遣されたシェフ・伊藤(武田真治さん)とみどりに“解体”されていた。

 その夜、明智は高校時代に食べた和宏の母親の味を懐かしく思い出していた。苺(小芝風花さん)は、姑からしょっちゅう手料理が送られてきたら、嫁にとっては“キッチンハラスメント”だと言う……というストーリー。

 仲さんと武田さんの実力派俳優2人が、夫の‟解体”を試みるシーンは鳥肌もので、緊迫感あふれる演出で描いた同シーンは見どころの一つ。「冷たい熱帯魚」(園子温監督)など、サスペンス映画をほうふつとさせる仕上がりになっている。仲さんの狂気に満ちた演技にも注目だ。

 地上波のテレビで放送するのは相当なチャレンジで、「放送コードギリギリを攻めた」といっても過言ではないだろう。怖いもの見たさで、視聴してもらいたい。

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