東山紀之:「必殺仕事人」新作の見どころ語る “悪”を一刀両断「爽快感を感じていただけると思います」

スペシャルドラマ「必殺仕事人2020」に出演する(左から)知念侑李さん、東山紀之さん、松岡昌宏さん(C)ABCテレビ・テレビ朝日・松竹
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スペシャルドラマ「必殺仕事人2020」に出演する(左から)知念侑李さん、東山紀之さん、松岡昌宏さん(C)ABCテレビ・テレビ朝日・松竹

 俳優の東山紀之さんが主演を務める「必殺仕事人」シリーズ(ABC・テレビ朝日系)の新作となるスペシャルドラマ必殺仕事人 2020」が、6月28日午後9時から放送される。本作について、東山さんは「非常に深い親子の絆を描き出すことで、より“悪”が際立ってきます。それを僕ら仕事人が一刀両断にすることで、爽快感を感じていただけると思います」と見どころを語っている。
 
 「必殺仕事人」は、1972年の「必殺仕掛人」から20年にわたって「必殺」シリーズとして放送された時代劇。2007年に東山さんを主演に迎えて約15年ぶりにスペシャルドラマとして復活し、以降、連続ドラマやスペシャルドラマとしてたびたび放送されている。

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 今作のテーマは「親だまし」。東山さん演じる本町奉行所の同心・渡辺小五郎たち仕事人が、ハンパな悪党=グレ者と、息子をかたって親から多額の金を引き出す卑劣な犯罪、現代でいうところの“オレオレ詐欺”に立ち向かう。小五郎と、「必殺」シリーズ初登場の市村正親さんが演じる奉行・湯川伊周の対決に加え、伊周の右腕・田上誠蔵(杉本哲太さん)と引きこもりの息子・田上新之丞(杉野遥亮さん)、懸命に働くたけ(森川葵さん)と娘のつゆ(古川凛さん)の深い親子の絆が描かれる。

 経師屋の涼次役で人気グループ「TOKIO」の松岡昌宏さん、リュウ役で「Hey! Say! JUMP」の知念侑李さん、花御殿のお菊役の和久井映見さんらが引き続き出演する。

 東山さんのコメントは以下の通り。 

 --いよいよ今夜放送の「必殺仕事人2020」ですが、特に印象に残っていることを教えてください。

 前回の西田敏行さんに続いて今回は市村正親さんに出演していただき、光栄でした。市村さんは、すごく優しくていい人に見えるけど裏の顔を持っている役なんですが、大先輩の胸をお借りして、僕も思い切りやらせていただくことができました。刀を合わせるシーンは、ある種、俳優同士の対決でもあると思いますので、とにかくいい勝負ができるように……と考えて臨みました。

 あと、子役の古川凛ちゃんがものすごく可愛くて、久しぶりに胸がときめきましたね(笑い)。凛ちゃんの芝居の素晴らしさが、今回の「必殺」をより一層盛り上げている気がします。彼女の芝居を見た照明の方が涙ぐんで僕のとこに来て「いやあ、あの子はすごい!」っておっしゃったんですよ! そんなこと初めてだったので、とても印象に残っています。

 --松岡昌宏さん、知念侑李さんとの共演もずいぶん長くなりましたが、改めて今回お二人とご一緒した感想を教えてください。

 松岡は本当にいい俳優になってきたなあと思います。「必殺」はもちろん、僕は「家政夫のミタゾノ」もよく見ているんですけど、いい雰囲気だし、脂が乗ってきたように感じます。だから毎年「必殺」で一緒に芝居をするのがとても心地いいですね。

 知念もいろいろな現場で鍛えられているので、現場で会った時に彼の成長を感じられるのはうれしいことです。今後もいろいろな役をやって、自分らしさをつかんでいくと思いますが、その第一歩といえるのがリュウという役なのかなと思うので、大事に続けていってほしいですね。

 --本作の撮影が終わった後、新型コロナウイルスの感染拡大という未曾有の事態が起こりましたが、何か感じたことや新たに考えさせられたことはありますか?

 撮影はコロナの影響が出ていない時期に終わっていたんですが、その後いきなりこのような状況になって……。素晴らしい技術を持った「必殺」のスタッフの方々は、大ベテランの方が多いので、とにかく体に気をつけてほしいなと思いました。周りのみんなの健康も大事にしていきたいと強く感じましたし、そのためにはまず自分がちゃんと自衛を心掛けて生活していかなきゃいけないなと、今回改めて見直すことができました。

 --最後に、今夜の放送を楽しみにしてくださっている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

 世相を反映させられるのが「必殺」の魅力だと思います。事実に基づいたことを表現する際に現代劇だとちょっと直接的になりすぎるけど、時代劇だと少し大げさに描いても大丈夫というところがあるので……。社会問題について皆さんが感じていることを表現できるのが面白さの一つだと思いますね。

 また、僕らが出演させてもらうようになって10年以上、そして今年は藤田まことさん没後10年ということで、本当に歴史のある作品だなと改めて感じています。エンターテインメントとしてのこの作品を、より大事にして、今後も続けていきたいという思いが強いですね。

 今回は、オレオレ詐欺や、半グレ集団の悪さを一刀両断にするんですが、非常に深い親子の絆を描き出すことで、より“悪”が際立ってきます。それを僕ら仕事人が一刀両断にすることで、爽快感を感じていただけると思いますので、どうぞお楽しみに!

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