小芝風花:「妖怪シェアハウス」で最強コメディエンヌ説も 魅力は“振り回されぶり”?

連続ドラマ「妖怪シェアハウス」で主演を務める小芝風花さん=テレビ朝日提供
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連続ドラマ「妖怪シェアハウス」で主演を務める小芝風花さん=テレビ朝日提供

 8月1日にスタートしたホラーコメディー「妖怪シェアハウス」(テレビ朝日系、土曜午後11時15分)で、民放連ドラ初主演を果たした女優の小芝風花さん。初回からコミカルなダンスを披露したり、“怨霊(おんりょう)化”してみたり、さらには白目になって気絶したり……と、元々コメディエンヌとして評価の高かった小芝さんが早速、本領を発揮。SNSでは「いま最強にコメディエンヌな小芝風花」といった声も上がってる。そんな小芝さんの魅力に迫る。

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 ◇「トクサツガガガ」でコメディエンヌのイメージ強まる

 小芝さんは1997年4月16日生まれ、大阪府出身の23歳。2011年に「ガールズオーディション2011」でグランプリを受賞し、芸能界入り。2012年にドラマ「息もできない夏」で武井咲さんの妹役を演じ、女優デビューを果たすと、2014年の初主演映画「魔女の宅急便」(清水崇監督)で主人公のキキを演じ、一躍話題となった。

 2015年に発表された「第57回ブルーリボン賞」で新人賞を受賞。その年の10月に放送が始まったNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「あさが来た」では、波瑠さん演じるヒロイン・あさの長女・千代役に抜てき。2016年の1月から登場すると、“母に反抗的な態度を見せる娘”を熱演し、お茶の間をにぎわせた。

 以降も数々のドラマや映画に出演し、順調に活躍の場を広げてきた小芝さんが、コメディエンヌとしてのイメージを視聴者に強く印象付けたのは、2019年1月期に放送されたNHK連続ドラマ「トクサツガガガ」だろう。彼女が演じた主人公・仲村叶(かの)は、妄想力にあふれた隠れ特撮オタク。見た目は清楚(せいそ)な叶=小芝さんが特撮ヒーローに悶絶(もんぜつ)したり、ノリツッコミする姿に胸が“トゥクン”としてしまった人も多かったのではないだろうか。

 同年7月に2夜連続で放送された「ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ」では、原因不明の“RAPウイルス”に侵された終末世界を舞台に、生まれも育ちも茨城の主人公みのり(小芝さん)が、恋人の山之内拓馬(佐藤寛太さん)を捜すためサバイバルに乗り出す……というトンでも設定の中、コミカルな動きや茨城なまりの言葉をまぶして役を好演。

 また、今年4月期に放送された連続ドラマ「美食探偵 明智五郎」(日本テレビ系)では、中村倫也さん演じる主人公の探偵に助手扱いされ、振り回される小林苺を熱演してみせたのも記憶に新しいところ。内容的には決してコミカル一辺倒ではかなったものの、小芝さんが随所で見せたコメディエンヌとしての顔は作品の大きな魅力にもなっていた。

 ◇「妖怪シェアハウス」では振り回される主人公熱演

 このように、コメディエンヌの次世代ホープとして活躍目覚ましい小芝さん。満を持して民放連ドラで初主演を務める「妖怪シェアハウス」は、ダメ彼氏にだまされ、妖怪たちが生活するシェアハウスにたどり着いた主人公が、おせっかいな妖怪たちに助けられながら、成長していく姿を描いている。

 小芝さんが演じる目黒澪は、人を信じやすく、真面目で我慢強い一方、自分に自信がなく、自己評価がとても低い。職場で出会ったダメ彼氏に言いくるめられてお金を貸し、あげく借金まで背負うことになった、振り回され型の主人公を演じている。

 初回では、妖怪役と出演している松本まりかさん、毎熊克哉さん、池谷のぶえさん、大倉孝二さんら実力派俳優に囲まれならがも、小芝さんは抜群の演技を披露。コミカルかつキュートな芝居に、SNSでは「振り回される小芝風花ちゃんかわいい」「可愛らしくて、振り切った演技。本当に、いい女優さんですなー」「小芝風花ちゃんがぶっ飛んでていい」「小芝風花さんのいろいろな顔が見れる」といった反響があった。

 小芝さんは自身が演じる澪について、「見ている方々が、『もう仕方ないな、澪は』と、助けたくなるような、応援してあげたくなるような人物を演じられたらいいなと思っています」と語っており、「このホラーコメディー作品を通して、ちょっと生きづらいと感じていたり、なかなか自分の思うようにできていないと悩む人たちに、笑っていただきながら勇気づけられたり、背中を押してくれる作品になるよう、頑張りたいと思います」と意気込んでいた。そんな振り回され役がハマる小芝さんから目が離せない。

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