じゃあ、あんたが作ってみろよ
最終話 不器用な愛で、変われ!
12月9日(火)放送分
女優の橋本愛さんが、10月期に放送される柴咲コウさん主演の連続ドラマ「35歳の少女」(日本テレビ系、土曜午後10時)に出演することが8月21日、分かった。橋本さんは、柴咲さん扮(ふん)する主人公・今村望美の妹・時岡愛美を演じる。橋本さんが柴咲さんと同じ作品に参加するのは2018年放送の連続ドラマ「dele(ディーリー)」(テレビ朝日系)以来、2度目。一緒のシーンで共演するのは初めてだという。
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「35歳の少女」は遊川和彦さんによるオリジナル作品で、「家政婦のミタ」「同期のサクラ」の制作チームの最新作。1995年に不慮の事故により10歳で長い眠りにつき、2020年に25年ぶりに目覚めた“35 歳の少女”望美の成長を描く。橋本さんが遊川さん脚本の連ドラに出演するのは「同期のサクラ」に続き、2度目。坂口健太郎さんが望美の初恋の相手の広瀬結人を演じる。
愛美は、望美の3歳下の妹。大手広告代理店の営業部門で勤務。美人で仕事はできるが、“かまってちゃん”タイプで恋愛には不器用。姉の事故後、両親は離婚し、姓は母方の時岡に。「自分は姉の代わりになれない」と、自分の存在意義に苦しんでいて、姉が目覚めても素直に喜べない……という役どころ。
35歳の少女、壊れた家族、それぞれの自責。一つの事実にいくつもの事実が発生し、正しさも美しさも隠れて、壊れたものは二度と元には戻らない。やみくもにつぎはいで、元の輪郭に整えたとしても、ひびを無視することはできない。でもきっと、粘り気の強い日々を積み重ねて、きらめきで覆ったら、いつか金継ぎの器のように、壊れたからこそ美しい、何かに変態できるかな。いたたまれないほど失い壊れゆく人生が無数に散らばる世の中で、再生の美を見せつけられたら。柴咲さん演じる、自分より歳下のお姉ちゃん。どんな心のやり取りが生まれるのか、楽しみです。遊川さんの作品の真ん中にあるのは前回の作品と変わらないな、と思いました。信念とはそういうもの。素晴らしい景色をテレビの向こうに咲かせられるように頑張ります。
橋本愛さんとは、昨年「同期のサクラ」で初めてご一緒しましたが、お芝居に対する真摯(しんし)な姿勢に驚かされました。姉の事故により、家族を奪われ、複雑な感情を秘めた難しい役ですが、遊川さんの描く「愛美」は、とてもぶっ飛んだポップなキャラクターです。それを、橋本さんがどう受け止め、演じるかとても楽しみにしています。また、コウさんとの「姉妹競演」も注目しています。
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